グロービッシュのススメ1、英語の苦手な方に最適な英語取得法

日経などを読むと今後の日本人に必須なのは英語力です。優秀な日本人が英語だけ苦手なのは学び方に問題があるからに他なりません。英語はコツさえつかめば身につくものです。元語学学校勤務で英語教育の仕事に携わりたいとずっと思っていた筆者が、語学学校での経験と英語とスウェーデン語を現地で学んで得た語学取得法をお伝えいたします。英語を学びたいけれどどうしたらいいのか分からない、という方はぜひおつきあい下さい。

これから英語を身につけたいと思っている方にぜいおススメしたいのがグロービッシュです。グロービッシュとはグローバル・イングリッシュを縮めた呼び方で、ウィキペディアには「グロービッシュ(Globish) とは英語の一種。ジャン=ポール・ネリエールによって共通語として提唱された。またネイティブ英語圏ではない地域での共通言語としての英語が、一般的にグロービッシュと呼ばれることもある」とあります。グロービッシュについては賛否両論がありますが、英語の得意ではない日本人が学ぶ英語としては最適だと思います。

外国語としての英語は、母国語として英語を話す人たちとは異なる英語です。もっと基本的でシンプルで、誰にでも分かりやすいものです。アメリカ英語でもイギリス英語でもなく、外国語としての英語です。母国語としての英語はどうしてもクセが出てしまいます。母国語なのでつい早口になったり分かりづらい表現をしてしまうものです。その点外国人が話す英語は、自分が分かる程度であり、相手にも分かって もらう英語なので、非常にシンプルです。日本の中学で習う単語や文法で充分なのです。

このグロービッシュが得意な人たちがいます。それが北欧の人たちです。第2言語として英語を話す国はたくさんありますが、インドなどはどうしてもクセのある発音が気になります。その点北欧人の話す英語はとてもきれいな発音で分かりやすく、ハッキリと聞き取れます。北欧では自分の英語力がアップした気持ちになります。

日本にいた頃は語学学校に勤務していたこともあり、語学習得についてはいろいろと学びました。英語を習うならネイティブという信仰がありましたが、今は自信を持ってグロービッシュを話す北欧人に習うことをおすすめします。英語ペラペラにもレベルがあります。成人するまで日本で育った人が、ネイティブ並みにペラペラ話すことは困難です。しかしネイティブ並みに話す必要など全くありません。日本人は相手が聞き取れる程度の日本語英語を話せばいいだけのことです。ペラくらいで充分なのです。英語はあくまでもツール、使えてナンボです。

ヨーロッパでも英語の話せる人たちと話せない人たちがいます。北欧やオランダ人は英語が上手なのに、スペインやイタリア人はどうしてあまり上手じゃないのだろうと不思議でしたが、上手な国には共通点がありました。テレビで放映される英語放送が吹き替えでなく字幕なのです。小さなころから英語が自然に耳に入ってくる環境のおかげなのです。

言語鎖国の日本を懸念し、社内公用語を英語にしようと打ち出した楽天。これからの日本でも英語はどうしても避けて通れないでしょう。勤勉で優秀な日本人がどうして英語だけは苦手なのか、教育と環境のせいなのでしょうね。テレビ放送に字幕の英語を増やすだけでもずいぶん違ってくるのではないでしょうか。

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