スティグ・リンドベリの書籍、11年ぶりに出版  

StigLindberg

スティグ・リンドベリといえば、スウェーデンを代表するミッドセンチュリー時代のデザイナーです。今では彼がデザインした陶器やファブリックは、ヴィンテージとして高い値段が付けられて取引されています。毎年2月にストックホルムメッサで開催されるアンティークフェアでは、彼の作品が年々価格を上げています。

今までに、スティグ・リンドベリの書籍は、2003年に「Tusenkonstnären Stig Lindberg 多才なアーティスト、スティグ・リンドベリ」として出版され、収集家にとってのバイブル的存在となりました。

それから11年後の2014年に、「Stig Lindberg / Människan, Formgivaren スティグ・リンドベリ、人として、デザイナーとして」という書籍が、HISTORISKA MEDIAより出版されました。スウェーデン大手新聞社SvDによる2014年のベスト書籍のひとつとしても選ばれています。

執筆は歴史ジャーナリストのアンナ・ラーシュドッテル(Anna Larsdotter)で、リンドベリの幼少時代からデザイナーとして活躍するまでの、人生と作品について詳しく書かれています。リンドベリは、ひとりの人間がものを作る場合、その作品に責任を持つ意味で、作品にはサインを入れるべきという考えの持ち主でした。書籍には、1937年〜1982年までのリンドベリ手書きのサインも記載されています。

現在のリンドベリの作品は、リメイクとして時々市場にお目見えしています。グスタヴスベリ工房では、リンドベリの人気デザインのリメイクの陶器を製造し、ユングベリテキスタイルでは、リンドベリデザインの生地や壁紙を発表しています。

リンドベリの子孫らも、リンドベリの作品を残すべく、動いています。
スウェーデンは市場が小さく、スティグ・リンドベリやオーレ・エクセルなど、ミッドセンチュリー時代の大御所の作品を維持するために、海外市場での受け入れを望んでいるところがあります。特に日本では、北欧ミッドセンチュリーの人気が高く、作品維持の受け入れに大きな期待を抱いています。

今回のリンドベリの書籍も、日本での出版の可能性を示唆されていますので、もしご興味のある方がいらっしゃいましたら、下記メールにてご連絡下さると大変有難く思います。
info@swedenstyle.com

ちなみに、オーレ・エクセルに関しましては、イケアよりこの春に数カ国語に翻訳された書籍とともに、オーレ・エクセルデザインの商品が、世界各国のイケアで発表予定です。

やはりスウェーデンデザインの礎は、ミッドセンチュリーに活躍した大御所だと確信を持って言えますので、これからも、支持していただければ、大変嬉しく思います。

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