男女平等の意味

polis

スウェーデンでは、女性警官がビキニ姿でスリを捕まえたニュースが話題になった中、東京都知事に小池百合子氏が当選したというニュースを聞きました。初の女性東京都知事はとても嬉しいニュースです。

女性警官、ビキニ姿で犯人を取り押さえる」として日本でも配信されたので、ご覧になった方もいらっしゃるかと思います。水着だろうが休暇中だろうが、犯人を捕まえるために任務を全うする姿は美しいとさえ感じます。スウェーデンでは男女を分ける職業がかなり減っていて、徴兵でも女性の姿が増えています。衛兵交代式に参列している男女は同じ制服を身につけるので、パッと見にはどちらか分かりません。女性警察官もスカートではなく、動きやすいパンツ姿です。

スウェーデンに暮らすと、男女の差別をほとんど感じることはありません。女性だからきれいでなければ、おしとやかでなければ、奥ゆかしくなければ、料理上手でなければ、といった雰囲気はいっさいありません。むしろ、男女ともにたくましいのが望ましい、という風潮を感じ、男女ともに身体を鍛えている人たちをよく見かけます。腹筋が割れている女性も多くいることでしょう。それはそれで本人の自由で、きれいにしたい人はすればいいし、強くなりたい人はなればいい。ようするに、すべては自分で決めればいいことです。

今でこそ男女平等の進んだスウェーデンですが、50年も昔は女性の地位はもっと低かったのです。それをここまで平等に近づけたのは、先人の女性たちの力です。いつのまにか男女平等になったわけではなく、彼女たちが行動を起こしてここまできているのです。スウェーデン女性たちは問題意識が高く、諦めません。納得のいかないことがあればとことん抗議しますし、行動に移します。以前に通っていたビジネススクールで、英語の講師の質が悪く、それを抗議したのは女子生徒たちでした。男子生徒たちはあまり気にしていない様子でしたが、女性たちは我慢ならなかったわけです。結局女性たちの強い訴えで講師が交代となりましたが、そこまでやる行動力には脱帽しました。

今回の東京都知事選にまつわる 「政界の女性差別」欧米メディアが報じる【都知事選】という記事を読んで、まだ日本ではこんな形で女性が差別されているのかとがっかりしました。以前にもニュースになっていた「女性蔑視のヤジ」も残念なできごとです。セクハラとも言える発言が政治の世界で起きていることを残念に思います。

小池百合子新都知事の誕生は、日本が男女平等に近づくいいチャンスになると信じています。やはり女性リーダーがいることで、彼女が東京を引っ張っていくことになれば、多くの女性たちも勇気受けられ、女性差別も少なくなると思うのです。せっかく新知事が決まったのですから、粗探しをして、足を引っ張るやからがでてこないことを祈るばかりです。

最近の傾向としては、日本の若い男性たちは男女平等派が増えているように思います。セクハラまがいのことを言い出すのは年配男性が多いでしょうか。ただ、日本の若い男性たちが女性を差別しないのに、日本の若い女性たちがいまひとつ自立心が弱いように思います。男女平等ということは、女性も経済力や発言力を持つ自立した人間になることで、依存体質では務まりません。最近スウェーデンには日本の若い男性が増えていますが、彼らはスウェーデン女性をパートナーに持っています。スウェーデン女性の強さに惹かれる日本男性が増えてきた、ということでしょうか。

スウェーデン女性は、男性には経済力よりも家庭力を求めます。子育てや家事をしない男性はほぼ相手にされません。料理をしないスウェーデン女性はわりと多く、料理が得意な男性も多いです。お互いの得意分野を担当すればいいわけで、いいパートナーと出会えれば、暮らしも楽しくなりますね。

にほんブログ村 インテリアブログ 北欧インテリアへ にほんブログ村 ライフスタイルブログ 北欧ライフスタイルへ

Scroll to Top