ストックホルムオープン・レビュー

| 2008-11-16 | 0 Comments

ストックホルムオープンは王立テニスホールで毎年10月に開催されるインドアハードコートのインターナショナルシリーズです。今大会にも名を連ねたスウェーデンの代表的な選手といえば、ロビン・ソーデルリング(11月現在で世界ランク17位)、今シーズンで現役を引退するダブルスのトッププロ、ヨナス・ビョルクマン、今回のストックホルムオープンで久しぶりに姿を見せたヨアキム・ピンピン・ヨハンソン、錦織選手と今年の2月にノッティンガムで対戦したトーマス・ヨハンソン(結果は錦織選手の途中棄権)です。トーマス・ヨハンソンは錦織選手について「ちょっとナダルに似たすごく早いフォアハンドを打ってくるし、今後どんどん強くなると思う。」と語っています。

今年のストックホルムオープンは40周年記念イベントとしてロジャー・フェデラーが出場することで盛り上がりを見せ、早くからチケットが完売となりました。公式雑誌もフェデラーが表紙となった大特集を組んだのですが、開催数日前にフェデラーが体調不良で不参加を表明しました。チケット払い戻しという騒ぎも起きましたがそれはかなわず、チケットを買った人々からのブーイングもありました。

 

そんな中、ワイルドカードで出場が決まったヨアキム・ピンピン・ヨハンソンと錦織圭選手がピンチヒッターとして注目を浴びました。ピンピンは故障で26歳という若さで今年の2月に引退を表明しましたが、今回のストックホルムオープンのオファーを受けて出場を決め、復活の兆しが見えています。まだ本格復帰ではないようですが、来年からはその方向で調整しているようです。ピンピンは世界ランク9位まで行った期待の選手だっただけに、引退は本当に惜しまれていました。

ピンピンの人気はものすごく、日中は空席の多い会場も彼の試合の時だけは立ち見も出るほどの大盛況でした。応援団も駆けつけ、会場一丸となって彼を応援しました。第1試合を勝ち抜きましたが、第2試合でナルバンディアンと当たり、残念ながらの敗退となりました。久しぶりの復帰で大健闘を見せてくれ、スウェーデン中を沸かせてくれました。

錦織選手の知名度はスウェーデンではまだまだですが、ワイルドカードで出場した最年少の日本人ということで、チラホラと期待の声を耳にしました。スウェーデン最大の日刊紙DNでは次世代の大型新人「ザ・ジャンピングジャパニーズ(den hoppande japanen)」として紹介されました。
日刊紙DNの記事

 

今回優勝したのは優勝候補ナンバーワンだったディビッド・ナルバンディアンでした。フェデラーの欠場で唯一の世界ランクトップ10だったこともあり、楽勝だった様子です。唯一失ったセットは決勝でのソーデルリング戦だけでした。準決勝では錦織選手に対してのびのびプレイしていたソーデルリングも、ナルバンディアン相手には緊張が見え、決勝戦の第1セットはサーブも決まらずミスも多くあっさり落としました。第2セットはキープ試合となり、気合でセットを取ってホームゲームでの観衆を沸かせてくれました。しかし接戦になるかと思われた第3セットではミスとダブルフォルトであっけなく負けてしまい、ちょっとがっかり感の残る試合でした。

しかしソーデルリングはその後のリオン大会で優勝し、パリスマスターズではフェデラーに負けてしまいましたが、ストックホルムオープン時に34位だったランクを11月に17位まで上げてきました。スウェーデン人選手の中で最もトップ10に近い選手として期待されています。

今回の準決勝はスウェーデン期待のソーデルリングと、次世代の大型新人錦織圭との初顔合わせということで、大きな注目を浴びました。こういう場面で日本の国旗を目にするのはうれしいことです。時折エアKショットを見せて観衆を沸かせてくれましたが、結果としては錦織選手の力を発揮できず、期待は次回に持ち越しという形で終わりました。それでも準決勝まで残ったことで大きな印象を残してくれました。

今シーズン最後の試合となったストックホルムオープンで大健闘を見せてくれた錦織選手を称え、非公開画像をフォトギャラリーで紹介します。カメラマンさんご協力ありがとうございます。
スウェーデンスタイル・ブログのストックホルムオープン・レポート
If Stockholm Open公式サイト
ATP公式サイト

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Category: ストックホルムオープンテニス

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