ストックホルムで毎年2月初旬に開催されるファニチャーフェアは、北欧最大級の家具見本市です。北欧最前線の家具を一挙にお楽しみいただけます。期間内にいくつかの賞が授与されますが、その中でも最優秀家具に授与されるNordiska Designpriset(Nordic Design Prize)に須長檀(すながだん)さんとスタファン・ホルムさんデザインのソファーテーブル「ニュートン」が選ばれました。1983年から始まったForsnäsprisetは2007年にNordiska Designprisetとなり、優れた技術と美しい形に仕上げられた、家具見本市の中で最も優れた成型合板製の家具に贈られる賞です。
Karl Andersson & soner社の「ニュートン」はガラスボードとラインを描くような曲げ木が、新しい感覚の家具を生み出しました。グラフィック的なアイデンティティを持つユニークな家具と評価されました。
須長檀さんはヨーテボリを拠点に活躍している日本人デザイナーです。昨年もKarl Andersson & soner社から「イトマキ」というソファーテーブルを発表しています。脚の部分糸巻きみたいなデザインです。今年の「ニュートン」は「イトマキ」を連想させるデザインでしたので、作品をみたときすぐに檀さんの作品と分かりました。デザイン賞の朗報は、同じくスウェーデンに住む日本人として大変誇りに思います。