スウェーデンで授与される、もうひとつのノーベル賞と呼ばれる賞をご存知でしょうか(イグノーベル賞ではありません)。スウェーデン国内でも知らない人がいるようですが、それは、2010年で30周年を迎える「ライト・ライブリフッド賞」という現社会で問題となっている事項を解決すべく努めている人々に送られる賞です。ノーベル賞は生活と直結する内容ではないので、その受賞理由は一般の人々には分かりづらいのですが、こちらは社会問題となっている事柄に関する賞なので、受賞者の功績も分かりやすいのです。
12月3日に今年の受賞者のプレスリリースが行われました。今年の受賞者は、環境問題に貢献したカナダの科学者デヴィッド鈴木氏、森林保護活動の功績が認められたコンゴ民主共和国のルネ・ンゴンゴ氏、20年以上に渡って核の廃絶を唱え続けているニュージーランドのアリン・ウェア氏、50年に及んでアフリカの貧困や病気に苦しむ女性たちを救ってきたエチオピアのキャサリン・ハムリン氏の4名です。今までの日本の受賞者は、1997年の脱原子力運動の故高木仁三郎氏と、民主的な経営参加と助け合いの仕組み作りが評価された1989年の生活クラブです。環境や社会問題がますます重要になっている近年では、このような功績をあげている人々がますます評価されるべきなのではないでしょうか。
ライト・ライブリフッドの公式サイト