北欧フォルクロアの本格派書籍

Scandinavia Folklore

スウェーデンの民族衣装をご存知でしょうか。あまりの奥の深さに頭がクラクラしそうなくらい充実しています。本日はScandinavia Folkloreという北欧フォルクロアの本格的な本のリリースがありました。700ページを超える本書には、スウェーデンとノルウェーの100以上の民族衣装が美しい画像とともに紹介されています。特に伝統文化色の濃いダーラナ地方には町ごとに異なるデザインがあるそうで、その種類はいくつあるのか分かりません。衣装だけでなく、バッグや小物に至るまでパターンの異なった美しくて繊細な刺繍が施されています。手作りである衣装をすべてを揃えるにはかなりのお金もかかるようで、伝統文化を次世代に引き継いでいくのは簡単なことではないようです。そういった点は日本の着物文化とも似ていますね。

サーメなどの北極圏では、あまり凝った刺繍よりもむしろモダンなデザインの衣装になっているようです。若い人たちも好んで身につけられるよう、自分たちの好きな着方をしてもいいようです。遊牧民であることも、自由な精神を受け継いでいるようです。時代とともに民族衣装が変わって行くのも、伝統文化を次世代に引き継ぐ知恵といえるかもしれません。とはいえ、伝統的な模様は思わずうっとりとするほど美しいものです。ストックホルムでこのようなイベントは少ないようですが、スウェーデンにとっては大切な文化ですね。

Scandinavian Folklore
スカンジナビアン・フォルクロアの表紙
ダーラナ地方、ダーラフローダの民族衣装

Scroll to Top