Homemade is best/IKEA
スウェーデンデザインは国際的に高い評価を得ていますが、最近注目が高まっているのがデジタル広告エージェンシーです。スウェーデン投資庁のニュースレターにもあるように、グローバルに事業を展開する多国籍企業と契約を結び、その創造性は世界各国から認められています。日本の広告業界からの注目も高まっており、広告界の老舗である宣伝会議がスウェーデンへの視察を9月に企画しています。
ただいまカンヌ国際広告祭(6月19日〜25日)が開かれていますが、イケアが2011年の広告賞を受賞し、それを手がけたスウェーデンの広告企業F&Bなどが早くも注目を浴びています。
スウェーデンのデジタルクリエイティブエージェンシーは、2000年以降にどんどん増え始め、今では国際広告祭で賞のノミネート常連国として注目されています。北欧の小国がどうして、と思われるかもしれませんが、スウェーデンは早くから情報社会への基盤が整い、2010年には16〜54歳のブロードバンドアクセス率が90%となり、携帯電話の普及率は100%を超えています。IT競争力ランキングでは、世界第1位のIT先進国に認定されています。そんな環境もあり、デザイン大国で優秀なクリエイターの多く集まるスウェーデンには優れたデジタルエージェンシーが次々と生まれています。アメリカやイギリス などの大国と異なるのは、企業スケールが小さいことです。30人程度でコカコーラやトヨタなどの国際企業の仕事を請け負っているところもありますが、小さいからこそよりクリエイ ティブな仕事ができるのです。
宣伝会議では、ただいま視察の参加者を大募集中です。クリエイターを多く輩出しているデジタル専門学校であるハイパー・アイランド、ジーンズで大成して広告業界でも注目を浴びているアクネ・プロダクション、北スウェーデンとストックホルムを拠点としたノースキングダムなど、注目の広告エージェンシーを直接訪問します。