スウェーデンのデジタル広告

NK
デジタルエージェンシーNorth Kingdomのオフィス

最近、スウェーデンは日本からの注目が高まっていると感じます。ソフトバンク孫正義社長の「自然エネルギー財団」の理事長に、スウェーデンの前エネルギー庁長官トーマス・コバリエル氏が就任したというニュースは大きく報道されています。北欧デザインや福祉社会、環境問題など、いろいろな分野でスウェーデンが求められているようです。スウェーデンでますます躍進している分野はインターラクティブ、デジタル広告の世界です。国際広告賞のノミネート常連国としてスウェーデンが注目されています。もちろんアメリカやイギリスなどの大国に有能なエージェンシーが多いですが、小国のわりにひとつひとつのスウェーデンのエージェンシーは実によい仕事をしています。各国の広告代理店が世界的に今どのレベルにいるのか知るための重要な目印になるレポートであるThe Gunn Reportが行った世界のインタラクティブ広告代理店の全面的な調査の結果では、スウェーデンのDDB StockholmForsman & Bodenforsがトップに選ばれています。

デジタル広告に関する最近の日本語での情報は下記の通りです。
月刊ブレーン2011年9月号
スウェーデン投資庁2011年6月
INVEST SWEDENニュース2011年1月

DDB Stockholmは2010年カンヌサイバーでグランプリを獲得したThe Fun Theoryとマクドナルドの Pick n Playが有名で、F&Bは2011年広告賞を受賞したイケア広告の多くを手がけています。デジタルエージェンシーは適正人数で仕事をしていているところが多く、スウェーデン人お得意のグループ作業がうまく機能しているようです。オフィス環境もとてもよく、North Kingdomではクリエイティブなミーティングルームがいくつもあり、状況によって使い分けています。デジタル系の教育機関ではHyper IslandBerghsの名前がよく挙ります。横社会、男女平等、相手を尊重する、皆が手分けして仕事を受け持ち大きな仕事をソツなくこなす、新しいことに常にチャレンジするといったスウェーデンの姿勢が、広告界に限らずスウェーデンが強い理由なのではないでしょうか。

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