スウェーデン情報をシェアするサイトMorotskaka

morotskaka

日本語でスウェーデン情報をシェアするネットワークサイトが登場しました。スウェーデンという国に縁があった管理人が、専門分野であるWebを介してスウェーデンに関する情報をシェアする、スウェーデン探究&紹介&応援サイトで、今後は様々なコンテンツやイベント等の企画実施も予定しているそうです。サイト名の由来「Morotskaka(モロッツカーカ)」はスウェーデンのニンジンケーキのこと。甘そうに見えるけれど、甘いだけじゃない。お汁粉に入れるひとつまみの塩のようなサイトを狙っていきたいとのことです。

スウェーデンから発信している日本語の情報はたくさんあります。専門性のあるものも多く、それぞれの専門分野サイトをつなげたネットワークがあればいいなと常々思っていましたので、Morotskakaの登場はとてもうれしく思います。これからますますリンクを充実させていただければうれしく思います。

個人事業主として、ひとりで仕事を進めて行く困難さを感じる今日この頃です。オフィスをシェアしているスタイリストさんたちもそうですが、スウェーデン人の働き方でとても参考にしたいのが、成功を共有するという考え方です。同業種の個人クリエイターたちがお互いに切磋琢磨しながらも協力しあい、時には一緒にプロジェクトを組んだり、フェアに共同で出展したりという姿を見て、とてもうらやましく思っています。また、次々と仕事を成功させている小規模のデザインエージェンシーでは、カリスマデザイナーがスタッフを率いるのではなく、スタッフが平等に自分たちの力を精一杯出すことによる協力体制が整っていることが、少人数での大きな仕事へとつながっています。

日本人も本来は協調性が高く、協力して大きな力につなげていくことが得意だったと思います。それが近年ではすっかり受験戦争という勝ち負けの世界が当たり前になっています。就職格差という言葉も出てきて、自分さえ受かれば、という考え方をより強める傾向が高くなっているようです。早くは園児からお受験で勝ち抜く術を学ぶという教育体制の中で成長した人々が、社会に出てから協調性や協力体制を整えて大きな仕事につなげて行くことができるのだろうか、と疑問に思います。勝つ人がいれば負ける人がいるわけで、いつまでも勝ち続けることはとても大変なことです。切磋琢磨は歓迎しますが、足の引っ張り合いは、しいては自分の足を引っ張ることにつながります。

スウェーデンの学校ではグループ作業を重視し、幼いころから他人と協力して何かを成し遂げることを学びます。その時にリーダー格がいるわけではなく、皆が平等に意見を出し合い、どんな意見も尊重されます。その中からお互いに納得しながらいいものを作り上げていきます。子供のころから培っているその力が、小国ながらも成長し続ける国を支えていると言えるでしょう。

皆がそれぞれの得意分野の知識を磨き、協力していけば、より大きな力につながっていくものと信じています。スウェーデンはまだまだ日本ではマイナーな存在です。もっとメジャーにしていくためには、関連の人々の協力体制が必要と思っています。スウェーデン関連のネットワーク作りには力を入れて行きたいと思っていますので、ご興味のある方は、どうぞお気軽にご連絡下さい。info@swedenstyle.com

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