昨日は今回のストックホルムオープンの第1シードであるツォンガと添田選手との第2回戦がありました。タイブレークでツォンガをゆさぶる非常にいい試合展開を見せてくれました。最後のストロークがアウトしてしまいゲームセットとなりましたが、とても満足感の得られる試合でした。第2セットでいきなりツォンガをブレイクしてキープが続き、第8ゲームでブレークバックされ、4-5でマッチポイントを握られましたが、ここでサービスエースという精神の強さを発揮。そのまま押し切ってゲームを取り5-5へ。その後タイブレイクへともつれ込みます。ここでも添田選手がリードして5-6、6-6と競りましたが、最後は添田選手のストロークがアウトして試合が決りました。先日のインタビューで添田選手が言っていた「チャレンジしていけば必ずチャンスはあると思う」を実践している試合だと感じました。以下は試合後のインタビュー内容です。
—————————- 添田豪選手へのインタビュー —————————-
今日の試合について
今日の試合は第1セットはあまり力を出せなかったが、第2セットは先にブレイクをしてからはいいリズムができたと思う。
マッチポイントをしのげたのは、特に意識はしていなかったがよかったと思う。どのポイントでも同じ精神状態でやるように心がけているので、あまり意気込まないようにしている。
最後にストロークがアウトしたことは、ミスを恐れずにいかないと勝てる相手ではないので、ミスか取れるかのギリギリのところでやっている。ミスしたからと悔やむことはない。
ツォンガ選手とは2回目の対戦だが、前回よりは落ち着いてできたと思う。前回はまだトップ選手と戦う機会も少なく、自分もそこまでの自信がなく、オーバーペースしたと思う。今日は落ち着いて自分のテニスができたと思う。相手は6位のトップ選手で、こちらは失うものはない分思いっきりできた。内容に関してはよかったと思うし、自分の力を出し切ったと思う。
今年最も躍進した選手にノミネート
ノミネートされたことは素直にうれしいし、頑張ってきた成果を認められたと思う。
今年50位以内というのは、残り試合も少ないしポイントはギリギリなので最後まで気を抜けない。最後まで諦めないでやっていきたい。対戦相手のくじ運というのもあるが、それは仕方がないことなので、自分にできることをやっていきたい。
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添田選手はすぐにスイスバゼルに向かって出発し、来週の月曜日から始まるバゼル大会に備えるとのことです。バゼル大会は出場選手も規模もストックホルムOPとはかなり異なりますので、ここでの活躍も期待しています。
ところでストックホルムOPはどちらかというと試合観戦よりもエンターテイメント色が強いように感じます。観客席が少なくエンターテイメントのスペースがコートのすぐ近くにあり、ツォンガが試合中に外野の声がうるさくて気が散ったようでした。結局スポンサーを通してでしか大会の運営が叶わないのかもしれません。お金を払ってでも試合を見に行きたいというテニスファンが増えるよう魅力ある大会にしてもらいたいと思いますが、人口の少ないスウェーデンでは難しいことなのでしょうか。ちょっと残念に思ったことでした。