ストックホルムオープンテニス開催中(添田選手独占インタビュー)

| 2012-10-17

2008年に錦織選手がベスト4まで進んだストックホルムオープンテニスが開催中です。第1シードがツォンガ、第2シードがベルディハです。超有名選手はあまり出場しませんが、そこそこの選手を小さな会場で間近に見ることができます。今年はただいまランキング57位の添田豪選手がエントリーし、昨日1回戦を勝ち抜きました。2回戦は第1シードのツォンガとの対戦です。

1回戦は予選からの勝ち上がりのランキング200位台のフランス人選手TEIXEIRAです。ビッグサーバーでサービスエースをたくさん取られましたが、ダブルフォルトも多かったようです。第1セットは相手のミスも多く簡単に取れましたが、第2セットから相手が調子を取り戻しフルセットに持ち込まれました。第3セットではあくまでも落ち着いて見えた添田選手が一枚上手だったようです。結局6-3、3-6、6-3で1回戦を勝ち抜きました。添田選手に独占インタビューが取れましたので、いろいろなお話しを聞くことができました。

—————————- 添田豪選手へのインタビュー —————————-

1回戦について
第1セットは楽に取れたけれど、これで終わるとは思っていなかった。自分もそうだけど、先に1セット取られると後がないので、取り返すように気持ちを入れ替える。対戦相手よりも何か勢いが必要だと思うが、それを相手からも感じられた。相手の調子も上がってきたし、気持ちで持って行こうというのが感じられたので、第1セットのようには行かないと思った。サービスでポイントを取りにきていたので、セカンドも強気で来ていてダブルフォルトも多かったが、こちらとしてはどうしようもなかった。
第3セットでは気落ちしないようにして、こちらも気持ちを入れないといけないと思った。相手のペースもこのまま続かないだろうしどこかで落ちるだろうと思ったので、チャンスはあると思った。あまり無理をせず、相手にミスをさせるようなテニスをした。相手はストロークでエースを取るタイプではなかったので、こちらも無理をしないで行こうと思った。自分のテニスは出来たと思うし、試合前に考えていたプランは出来たのではないかと思う。こういう試合に勝ちきることが自分にとっては大きい。

ツォンガとの対戦について
こちらはチャレンジする方で失うものはない。トップ選手と対戦する機会が多いが、勝つまでにはいけていない。でも必ずどこかでチャンスは来るので、少ないチャンスを取れるかがカギになる。次のステップとしてシード選手にいかに勝つかが課題だが、この壁がなかなか難しい。チャレンジしていけば必ずチャンスはあると思う。

プレイスタイル
ネットプレイやストロークから攻撃的に行く機会が増えたと思う。このペースを何ヶ月も続けて、このスタイルがある程度自分の型にはまってきたと思う。でもそれだけではトップ選手には勝てないことも学んだので、気持ちの持っていき方や、攻めるだけではない変化を付けたプレイも課題になる。

ランキングの目標
今年は50位以内で終わりたい。その先は自分の中で設定している目標は30位くらい。

ケガや体調管理の心がけ
生まれ持って身体が丈夫なこともあると思うが、自分の中でやってきたこととしてはトレーニングに時間をかけてきた。練習以外にもウェイトトレーニングやランニングをし、身体を鍛えて筋肉をつけ、ケガをしない身体にしてきたと思うし、そこが自分の中の強みでもある。
風邪を引きやすいので、栄養を意識している。冷え性なので寝る時に身体を冷やさないように心がけ、なるべく着込んで寒くないようにしている。体調は大事で、風邪を引くと大会自体がダメになる。ケガと体調は大前提。

ダブルスについて
基本はシングルスメインだけど、ランキングも上がっているのでダブルスにでる機会もある。今回は予定にはなかったけどパートナーの選手に声をかけられてエントリーした。自分の中でダブルスとシングルスは別物と分けて考えているが、その中で何かがシングルスに生きていけばいいかなと思っている。

今後の予定
スイスバセルの本戦とパリマスターズの予選。もうひとつイギリスのチャレンジャーに出場するかもしれない。試合数は平均的だと思う。今年の目標を50位以内にしているので、それをクリアするために身体はちょっとキツイけど頑張ろうと思う。来年の全豪では3回戦が目標。このステージを常にキープする実力を落とさないようにしたい。

日本人選手3名が100位以内に入っていることについて
いいライバル同士。錦織選手はずばぬけていると思うが、それでも100位以内に日本人選手3人は最近としてはありえないと思う。これを来年再来年もずっと続けて行きたいし、これが日本の基準になれば次に続く選手も目標にしてくれるし意識が高くなる。自分たちだけでなく、後に続く選手にもいい影響を与えるのではないかと思う。

拠点は日本
藤沢のSSC出身で、今は東京で練習している。海外遠征をするために日本が練習拠点では厳しいのではと言われるし、今までの常識では日本を拠点にしていて100位以内に入るのは難しかった。しかし自分が100位以内をキープしていることでひとつの固定観念を破れたと思う。海外でやれるのだったら海外でやった方がいいが、海外で成功するのは難しい。生活環境も変わるし若いうちから海外生活というのは、ホームシックにもなりやすいし難しいと思う。結果がでなければすぐに落とされてしまうので現実はかなり厳しい。海外に出たからといって簡単には成功できるわけではないし、その人の考え方にもよる。自分は海外に行く決意はなかったし、海外に行っていたら逆につぶれていたかもしれない。今思えば日本でやっていて正解だったし自分には合っていると思う。海外遠征が多いので、日本に帰って心を整理したり気持ちを落ち着かせる環境は重要。何ヶ月もずっと海外にいると身体も精神も休まらない。
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ストックホルムの後スイスのバゼル、パリスマスターズに進み、チャレンジャーも考えているとのこと。年内に50位以内に入れるよう奮闘されています。勝てる相手には確実に勝ち、トップ選手に勝てるようチャンスをつかんで行きたいとのこと。11月末から2週間ほどを日本で過ごし、年末からはすでに試合を予定しているようで、お正月休みもありません。来年の全豪オープンを期待したいですね。

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Category: ストックホルムオープンテニス, 北欧ライフスタイル

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