環境に配慮しないのは熟年世代の方?

| 2013-01-07

shopping

「50歳以上の人はぜひとも、若い世代にも読んでもらいたい」というメッセージがスウェーデンのFacebook上で話題になっています。ある熟年世代の女性がスーパーで買い物をしたときのできごとです。若い世代に言われたひとことで反省する熟年世代がステキです。ツイッターで簡易編を翻訳して発信したところ反響をいただきました。このたび全文と思われるスウェーデン語の文面を見つけましたので、意訳させていただきました。作者が誰なのかは不明のようです。このできごとは、日本にも当てはまるような気がします。

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先日買い物をしたスーパーのレジで若い女性店員に言われた。「レジ袋は環境によくないので、マイバッグをお持ちになった方がいいですよ」

私はその通りだと思って謝罪し、ここ最近環境のことを考えていない自分のことを話すと、レジの女性は「そこが問題です。あなた方の世代は、次世代のために環境を守ることをあまり考えてないですよね」と答えた。彼女の言うことは確かに正しい・・・私たちが若かったころ、環境についての思考なんて持っていなかった。

私たちの時代ってどうだったっけ?ちょっと時間をかけて心を落ち着かせ、若かったころのことを思い出してみた。

ミルクボトルはお店に返却し、ソフトドリンクのボトルは回収していた。お店は戻ってきたボトルをメーカーに送り返し、ボトルは洗浄されて再利用されていた。何度も再利用されていたけれど、それが環境にいいという思考なんてなかった。

学校やお店や会社にエレベーターもエスカレーターもなく、階段を上り下りしていた。近所に買い物に行くのには当たり前のように歩いていって、すぐに車を出すことはなかった。それでもレジの彼女の言う通り、私たちはそれが環境への配慮だなんて考えたこともなかった。

使い捨てオムツなんてなかったからオムツは毎回洗っていたし、乾燥機なんていうモンスターは存在しなかったから、ロープを張って洗濯物を干し、太陽と風で乾かしていた。子どもたちは兄弟姉妹からお古を譲り受け、流行の服なんてほとんど着ていなかった。

一家に一台のテレビとラジオしかなく、各室に一台なんてあり得なかった。テレビの画面はティッシュみたいに小さかったし、壁を覆う大きい画面なんて考えられなかった。

キッチンにマシンはなかったからクリームの泡立ても手でやったし、割れ物を送るときに緩衝材なんてなかったから、古新聞を使った。

庭の草を刈るのにガソリン臭い芝刈り機を発する代わりに手で雑草を抜き取ったし、家事で体力を充分に消耗したからジムに通う必要はなかった。

水道の水を飲んでいたのでペットボトルの水なんて買ったことないし、ペンはインクを使っていたから買い替える必要はなかった。男性がひげを剃るときはカミソリを交換して使っていて、使い捨てなんてなかった。

人々はバスを使い、子どもたちは自転車で学校に行っていた。親たちが24時間営業のタクシーのように車で送り迎えなんてしていなかった。各部屋にコンセントは1つで充分で、タコ足状態になんてならなかった。最寄りのピザ屋を見つけるために膨大なデータを受送信するコンピュータなんて使っていなかった。

私たちの時代は、そのことに気づかなくても、確かに環境に優しい生活をしていたのに、便利な今の時代を生きる若い世代に「環境への配慮が足りない」なんて嘆かれるのは、ちょっと残念だと思わない?

この教訓を、環境への配慮を思い出してほしい、ちょっとうぬぼれた私たちの世代にぜひ広めてもらいたい。何でも知っているつもりの若い世代にもね。

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スウェーデンでは今環境への配慮やリサイクルが叫ばれています。セカンドハンドショップがもてはやされ、若者たちは安い古着を喜んで身につけています。確かにそれほど着古していない数年前のモードが半額以下でお得です。すぐに流行の終わってしまうモード系はリサイクルが合っているのかもしれません。日本の若者も消費をしなくなったと言われますが、環境破壊を続けたことで世界的に気候がおかしくなっている現在、今一度環境への配慮を考え直すことは重要です。消費することがいいことかというと、そうではない時代に来ているようです。生き物はその時代に順応しますので、若者が消費しなくなったのは、時代に順応してきた証かもしれません。

スウェーデンでも熟年世代は消費世代だったようですが、ここに来て、少しずつその考えを見直している人も増えているようです。本当に必要なものだけを揃え、お金を使うのならば物を買うよりも、旅行に行ったり美術鑑賞をしたり、感性を磨く方に使いたいと思う人も増えているようです。また、安価なものよりも、フェアトレードなどの製造工程に信頼の置けるものを買うようになっている気がします。そういった現象は、もはやスウェーデンだけのことではないかもしれません。

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Category: 北欧ライフスタイル

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