毎年1月にストックホルムメッサで開催されるインテリアフェアFormex。
1月だけど春のフェアと呼ばれます。
日本でもお正月を新春と呼ぶように、
年が明ければ冬でも春を感じます。
その名の通り、会場は春の雰囲気に包まれました。
テーマは「Fresh」。
テーマカラーのピンクとイエローがあちこちで使われ、
外の雪景色と裏腹にカラフルな色彩が元気を与える会場です。
画像はエントランスラウンジ「Oh Sunny Day!」。
スタイリストのティナ・ヘルベリが手がけ、
テーマカラーとともに会場内に展示されている作品や、
テーマにあった商品がセレクトされています。
円形のラウンジは、フェアで歩き回った人々がちょっと一息つけるように、
すわりながらぶらさがっているスピーカーを耳にかけ、
鳥のさえずりや水のせせらぎなどの
自然の音を聴いて落ち着けるように、
というコンセプトです。
会場で新作を見てエキサイトした後、
ラウンジにすわって目をつぶって
自然の音を聴きながらリフレッシュするという、
なかなか気の利いたラウンジです。
反対側のエントランスにはカラートレンドの展示があります。
エントランスラウンジやトレンド展示では、
会場に出展している商品がセレクトされ、
ステキにレイアウトされています。
ここで気になる新作や商品を見つけ、
会場のブースに行くということもめずらしくありません。
会場のブースだけでは埋もれてしまう商品も、
トレンド展示でレイアウトされることにより、
より訪問者の目を惹くことになります。
トレンド展示をステキにレイアウトできる
質の高いスタイリストが多いことも、
スウェーデンデザインのすばらしい財産です。
展示会場の画像をFacebookにアップしました。
今回のフェアでいちばん感動したのは、
トレンド展示の色使いです。
北欧の色使いのステキさは今に始まったことではないのですが、
雪景色で色彩のない外に比べ、
会場内に入るととても温かい色彩に囲まれます。
でも決して派手ではなく、実に気持ちの安らぐ、
自然と笑顔になる色彩なのです。
そんな心地よさがとても嬉しくなります。
トレンド展示に使われたペイントはAlcroのもの。
ネーミングがとてもステキで、
エントランスラウンジの柔らかいピンクは
リンゴンベリージャムとミルクシェイクを混ぜた「リンゴンシェイク」。
他にもルバルブ、アイスブルー、ラグーンなど、
イメージが湧いてくるネーミングです。
アイボリー色のネーミングがなぜかシイタケでした。