グスタヴスベリ陶器博物館では、6月1日から9月29日まで「A Very Swedish FIKA」という展示会が開催されています。展示はRETROというヴィンテージを取り扱った雑誌と博物館とのコラボレーション企画です。RETTO誌の編集者であるマグヌス・パルム氏は、ストックホルムの旧市街にアンティークショップを運営する北欧ヴィンテージの第一人者です。マグヌスさんと博物館の館長によってミッドセンチュリーに使われたフィーカ用のカップ&ソーサーが集められました。会場には1917年〜1993年にグスタヴスベリで作られた161個のカップ&ソーサーが陳列されています。ウィルヘルム・コーゲ、スティグ・リンドベリ、マルガレータ・ヘニックス、カーリン、ビョルクイストなど11名のデザイナーの作品です。
マグヌスさんは、実は昨年の11月にNHKBSで放映された「恋する雑貨、スウェーデンのテーブルウェア」で吹石一恵さんのガイドを務めました。撮影はここグスタヴスベリ博物館でも行われ、カップ&ソーサーのデザイナーであるマルガレータ・へニックスさんの取材もあったそうです。フィーカという言葉は海外にも広まっていて、ニューヨークにはFIKAというコーヒーチェーン店があり、日本の伊勢丹ではFIKAという北欧菓子専門店がオープンしています。
今はたっぷり飲めるマグカップが主流ですが、こぶりでシャレたカップ&ソーサーはさまざまな形があって味わい深いですね。フィーカの時間を楽しむためにも、お気に入りのカップ&ソーサーを揃えるのは大切なことです。