冬真っ盛りの1月と2月は、ストックホルムでデザインイベントが目白押しです。1月のフォルメックスに始まり、2月はファニチャーフェアとアンティークフェアが開催されます。色彩の乏しい冬を彩るかのように、会場はカラフルな展示品が並び、熱気にあふれます。
最近の北欧デザインもグルーバル化してきて、何が北欧らしいのかわかりづらくなってきました。ミニマリズムが北欧らしさだったのですが、今回のトレンド展示では「マキシマリズム」というコンセプトもあり、カラフルで豪華なデザインも見られるようになりました。そんな中で目を引いたのが、フォルメックスで一般投票1位になった、製造過程の端切れをリサイクルしたリネン商品のアイデアと、ファニチャーフェアの「北欧デザインの内側」という展示です。リサイクルを美しく仕上げるリデザインと、リノベーション、職人技と工業デザインの融合こそが、北欧デザインらしさなのでは、と感じさせてくれる展示でした。