ゴミ問題は日本の摩訶不思議のひとつ

| 2015-04-17

日本から帰ってきたばかりだと、いろいろ言いたいことが増えますね。しかも「北欧女子が見つけた日本の不思議」を読んだ後だと、その気持ちに加速がつきます。せっかくの意見はやっぱり発信することにいたします。

ということで、今回はゴミ問題について。毎回日本に帰ると、ためいきがでるのがゴミの処理です。なんでこう面倒くさいのか。スウェーデンでは(というと出羽守と言われますが)、ゴミ捨てもやりやすくできていると感じます。先日もお伝えした「視点」の違いのように、使う人の視点で考えられているからでしょうか。

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ゴミに関して言いますと、ストックホルムではペットボトルや缶はデポジット制になっていて、買う時に課金され、スーパーに設置されている回収箱に戻すとお金が戻ってきます。リサイクル用の分別ゴミ箱はあちこちに設置されていて、いつでも好きな時に捨てることができます。特に集合住宅地では、捨てやすい場所に設置されています。リサイクル用の分別ゴミ箱は、雑誌類、ダンボール類、透明ガラス、有色ガラス、缶、プラスチックの6つです。最近は衣類などリサイクルのための箱も設置され、古着、バッグ、靴なども気軽に処分できるようになりました。新興住宅地では、コンポスト用として生ゴミ専用のゴミ箱もあります。集合住宅地では一般のゴミはいつでも捨てられ、一軒家では回収になりますが、回収用のゴミ箱が大きいので、家の中にゴミが溜まるということにはなりません。この「いつでも捨てられる」というのが実に便利なのです。ほとんどのゴミは分別できるので、分別をすると普通のゴミ箱に捨てるものがグッと減ります。

一方日本では、リサイクル用の分別はありますが、回収日が決まっていて、捨て方の指定まであったりしますので、気軽に捨てられないと感じます。一般のゴミは指定のゴミ袋に入れて、指定の日に出します(東京都下の場合)。 しかもその指定のゴミ袋が有料でサイズも小さいので、毎回ゴミを捨てるのに苦労を要します。ちょっと買い物をすると、ゴミがたくさん出るように思います。未だに過剰包装も多く、ていねいに袋にまで入れてくれます。紙袋に入れた上にビニール袋に入れられたことがあり、何度断ったことでしょう。最近便利に利用しているオンラインショッピングでは、小さなものにやたら大きな包装がされて送られてきますので、ダンボール系の紙ゴミがとても増えます。これを処分するのがまた一苦労なのです。帰国前にいろいろ買い物をし、その時に出た紙ゴミの処理を母に頼まなければならないのは、とても心が痛みます。(ゴミをスウェーデンまで持って帰ろうかと思うこともあります)

以前に地方から産地直送の魚介類を送ってもらった時、とても大きな発泡スチロールに入れて送ってもらい(発泡スチロール代は有料)、送り届けてもらった後の発泡スチロールの処分に困りました。リサイクルできるものなので、配送してくれた最寄りの運送会社に持っていったところ、こういうものは引き取りません、と無下に断られてしまいました。ここでハタと気がついたのは、日本ではリサイクルという考えはあまり一般的ではないのかということです。運送会社のようなところが引き取りを拒むとは思わず、すごくガッカリしたのを覚えています。

オンラインショップや運送会社は、これだけ自宅へ届けるシステムが整っている今、リサイクルできる箱の回収にも力を入れるべきでしょう。オンラインを利用するのはいいけれど、家に箱が溜まる一方で困っている人は多いのではないでしょうか。特に自分で処理が難しい高齢者にとって、オンラインは便利だけど、送ってもらう時の箱の処分が面倒で買い控える人もいるのでは、と考えます。

スウェーデンでは、オンラインは日本ほど浸透していません。なぜなら翌日お届けや時間指定ができるような運送会社がないからです。スウェーデン人に、日本の配送は時間指定ができるといっても、誰も信用しません。クール宅急便など、夢のまた夢。日本は本当に便利になりましたが、それに伴う不便な点についても改善されていくことを願ってやみません。

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Category: コラム, 北欧ライフスタイル

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