スウェーデン人のライフスタイルを追求して、行き着いた場所

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スウェーデン暮らしも17年になりました。スウェーデン人的な考え方が分かるようになり、自分自身もスウェーデン人的になってきたように思います。仕事柄、スウェーデン人のライフスタイルを追求しているうちに行き着いた場所があります。それが「コスタデルソル」、南スペインのアンダルシア地方にある太陽海岸です。

暗い季節の長いスウェーデンでは、太陽がとにかく恋しくなります。スウェーデン人の太陽への憧れはハンパではありません。そのあまりに強い憧れの結果、太陽がいつもサンサンと輝くコスタデルソルが人気観光地となっています。私自身もアンダルシアでのトレッキングに参加してから南欧にハマり、コスタデルソルに住みたいとまで思うようになりました。

ここのネルハ/Nerjaという街は、スウェーデン村と呼ばれるほどたくさんのスウェーデン人がいます。スウェーデン語が通じるお店もあり、最近はスウェーデンのスーパーマーケットもオープンしました。住まいを所有している人も多く、FBのコミュニティーもあって交流も多く行われています。

コスタデルソルは、スウェーデンが最も暗くなる12月でも、太陽がサンサンと輝いています。日中は20度を超え、半袖でも過ごせます。北欧のような太陽が照らない国に暮らすと、ウツを発症したり、身体に支障を来たすことがあるため、太陽の照る国に行くことは治療にも役立ちます。

コスタデルソルは気候も最高ですが、魚介類、野菜や果物が豊富なところは、日本人には嬉しいですね。スーパーには貝類、イカ、タコ、エビ、アンコウまでありました。人気のイベリコ豚は、豚足の状態で生々しく売っています。

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お料理といえば、パエリヤとタパスが有名です。コスタデルソルの海岸で豪快に炊いていたパエリヤの美味しそうなこと。ワインは水と同じくらいの値段で、スウェーデンと違ってスーパーでも気軽に買えるため、つい飲み過ぎてしまいそうです。

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そしてコスタデルソルのあるアンダルシア地方はフラメンコの発祥地。ここに暮らすほとんどの女性たちはフラメンコが踊れるのではないかと思うくらいです。フェスティバルには、オーダーメイドのフラメンコドレスで着飾ります。お気に入りの生地を買い、体型に合わせたオーダーメイドを手縫いで作ってもらうのが一般的だそうです。

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日中が暑くなるため、14時〜17時はお店が閉まってシエスタとなり、17時〜20時ごろに再開します。朝食は軽く、お昼は14時ごろ、夕食は21時ごろが一般的なので、朝方スウェーデン人とはペースが違いますが、ここに来ると自然とそのペースになります。

南欧に居を移して太陽を楽しみ、真夏の暑い時期はスウェーデンに戻って双方のよい季節を楽しむ、なんと贅沢な暮らし方でしょうか。この生活スタイルは、多くの年金生活者が実践しているようです。また、最近はスウェーデン国内にサマーハウスを持つより、コスタデルソルにサマーハウスを持つ人も増えているため、コスタデルソルにもスウェーデン系の不動産屋があります。

情熱の国スペインといわれますが、まさしく人々は人生を謳歌しているかのように感じます。経済的に厳しい状態で、失業者も多いと聞きますが、そのわりにはいつも太陽が照っているせいか、人々は陽気で楽しそうにみえます。お金があるようにはみえないけれど、好きなように生きています。経済力も知識も、ここではそれほど重要ではないように思えてきます。なにより大切なのは、どんな状況でも楽しく生きる術を知ることでしょうか。ヨーロッパに暮らして、自分自身がどう生きていきたいかをよく考えるようになりました。北欧という厳しい気候の中で楽しく暮らしていくためには、一定の期間を南欧に居を移すという選択肢を、今後は視野に入れていきたいと思っています。

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