Teaternで食べられる、ダニエル・ロースのノーベルデザート
最近のスウェーデンは、こだわりのレストランやカフェが増えてきました。やっと少しずつ美味しいものが浸透してきて、これまで暮らしてきた甲斐があると感じる今日このごろです。
2014年と2015年のノーベル賞晩餐会でデザートを担当した、ダニエル・ロースのデザートが食べられるフードコートTeaternがオープンしました。本元のレストランは予約がいっぱいで、値段も高くてなかなか手の届かない有名シェフのお店が軒を連ね、ファーストフードで提供するという、一般人には有り難いフードコートです。
ストックホルムにはベーカリーやコンディトリというカフェがあちこちにあり、フィーカ好きなスウェーデン人でいつも混み合っていますが、スウェーデン菓子は基本的に小麦粉、バター、砂糖、クリームで作られ、マジパンで包まれているという、甘くて垢抜けないものが多いように思いますが、その素朴さもいいかなと思っていました。しかし、ダニエル・ロースのノーベルデザートをいただいて、「ああ、やっぱりこういう味が本当に美味しいというのではないか」と思い出しました。素朴な味を好むスウェーデン人も「美味しい」と感心しているようですから、やっぱり美味しいものは美味しいですね。これからも美味しいもの、もっと増えていってほしいですね。
2015年のノーベル賞のデザート。日本のメディアは桜と報じたようですが、本当はメイフラワー(Majblomma)という、5月のチャリティーのシンボルがモチーフです。
メイフラワーは1907年から続くスウェーデンの子どもだちのためのチャリティーで、毎年色違いのバッチが販売されます。