北欧デザイナーによるSASHIKO 「UNIK(ウニーク):北欧デザインの原点」には、28名の北欧デザイナーの思いがずっしりと詰まっています。ただ単にデザインされた文様だけを紹介するにとどまらず、デザイナーがどのようにしてこの文様に行き着いたか、その過程も知っていただきたい思いが募り、コンセプトブックという図録を作りました。
北欧のパターンというと、マリメッコやアラビアなど、明るい色彩の洗練されたパターンが典型です。北欧らしいというと、ある一定のパターンになっている気がしています。しかしながら、北欧といっても国によって歴史的背景が異なりますし、同じスウェーデンでも、北部、南部、都市部とでは文化や感覚も異なります。似たようなパターンでも、インスピレーションは異なっています。
そんなデザイナー個人個人に潜む原点を見つめ直してもらい、自分の生まれ育った場所やお気に入りの場所を定め、そこからイメージして刺し子のパターンを創り上げてもらいました。それぞれがその地ならではのこだわりや、自分の原点を見つめながらデザインすることで、個性が生まれてきます。その個性を刺し子を通して表現してもらいました。
「刺し子」や「しぼり」は、北欧インテリア界ではわりと知られています。実際にスウェーデン人デザイナーだけの「しぼり展」も開催され、「刺し子」の講習もあり、日本の伝統工芸は国を超えて盛んです。特に「わびさび」を理解する北欧人にとって、日本の伝統工芸はしっくりとなじむもののようです。
コンセプトブックは、80ページにぎっしりとつまった見ごたえのある内容で、日英バイリンガルバージョンです。北欧デザイナー全28人のデザインの原点ストーリーをビジュアルでわかりやすく説明しています。下記のリンクからお求めいただけます。
北欧デザイナーによるSASHIKO 「UNIK(ウニーク):北欧デザインの原点」コンセプトブック
内容の一部です。