恵まれない子どもたちを支援するクリスマス広告

クリスマスと聞くとワクワクしますが、誰もが楽しくクリスマスを祝えるわけではありません。スウェーデンの大手スーパーマーケットICAが手がけた、子ども支援団体World Childhood Fundationとのコラボでのクリスマスをテーマにしたコマーシャルが話題です。

サンタクロースが登場し、家族と楽しくクリスマスを祝うシーンから始まるコマーシャルは、閉じられたドアのシーンで終わります。この閉じられたドアの向こう側には、虐待を受けている母親がいて、それを自分の部屋に閉じこもって怯えている子ども目線のシーンです。コマーシャルは「ここには優しい大人がいません。だからこそChildhoodが存在しています。Childhoodは虐待や暴力にさらされた子どもを守ります。この大事な仕事を一緒に支援しませんか。」で締めくくられます。

最近のストックホルムは、ほとんどのスーパーの入り口に物乞いがいて、地下鉄に乗れば物乞いがやってきます。マイナス気温にもなろうという季節なのに、外に座って物乞いをしている人もいます。そういう人たちは、いったいクリスマスをどう祝うんだろうと思ってしまいます。

うちのクリスマスは、高齢の義母を囲んで大人だけで静かに祝います。クリスマスプレゼントに翻弄されることもないのでその点は楽です。子どものいるクリスマスパーティに参加すると、たくさんの高価なプレゼントを当たり前のようにもらう子どもたちの様子を目の当たりにし、やはりスウェーデンは恵まれていると感じずにはいられません。とはいえ、すべての子どもたちがこんなに幸運なわけではありません。

もうひとつの大手スーパーマーケットcoopでは、このような広告を見つけました。オリジナルのオーガニックブランドÄnglamarkの商品を買うと、1クローナが恵まれない子どもたちの支援になります、というものです。

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クリスマスデコレーションで家を飾るのは楽しいですが、ただクリスマスをワクワク迎えることに違和感があり、何か自分にできることはないかなと考えてしまいます。クリスマスを楽しめない人たちがいるという現実を受け止め、自分なりのクリスマスを迎えたいと思います。

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