北欧のペットのいる暮らし

北欧ではペットを飼っている人がたくさんいます。ペットも家族の一員として、社会的にも認められています。バスや電車地下鉄にも乗れますし、食料品店でなければ、お店に入ることもできます。


地下鉄にペット連れはよく見かけます。この方は2匹のワンコとペットカゴまで持ってます。


バス内では座席の下で大人しく乗車


込んだ車内でも大人しく乗車


以前のSlussen駅の改札には、大きめな通路には子連れとペット連れ専用とのサインがありました。

 

また、薬局/Apoteketでは人々と同様に、ペット専門の薬コーナーがあります。
種類も豊富で、犬猫の写真がなければペット用とは気づきません。

 

うちにも2010年の春に亡くなったトーラというメスの愛犬がいまして、今でも忘れることはありません。
一度腫瘍を取り除く手術をしたことがありますが、手術後すでに元気で飛び回るほどで、お腹の傷口が開いてしまって、また病院に舞い戻った経験があります。その際に処方された薬は、人と同じように処方箋を持って薬局に取りに行きました。日本と同様スウェーデンでも獣医の費用は高いので、ペットが怪我をしないように最善の注意を払って飼っている人も多いですね。


手術直後のトーラ


愛犬トーラ

 

公園や広場にはドッグランもあります。広いところも多く、ワンコたちも好きなだけ走ることができます。
写真のドッグランは、ストックホルム市内のユールゴーデンにあります。
ここはかなり広く、森のような部分もあり、ワンコの姿が見えなくなることもしばしばです。

愛犬が亡くなってから自分たちのペットを持とうという気になれていませんが、友人の愛犬を時々預かります。写真はホリーという雑種犬で、元々はルーマニアの野犬でした。ルーマニアには野犬が多く、野犬を救う活動をしているHundhjälpenというスウェーデンのNPOが、野犬たちを受け入れてくれる人を探す活動をしていて、そこから手に入れたワンコです。人懐っこくて人には優しいのですが、他のワンコにはちょっと強気で時々吠えます。トーラは人には強気で知らない人には時々吠え、他のワンコには弱気という性格だったので、ワンコもいろいろですね。

スウェーデンで犬を手にいれるのは、ブリーダーからが一般的です。ペットショップでショーケースで子犬を売るのは虐待に当たり、スウェーデンで見ることはありません。ブリーダーから引き取る場合も生後3ヶ月は母犬の元で育てられます。

また、最近では前述のルーマニアの野犬や、保護施設に預かられている行き場のないワンコを引き取る人も多いようです。

ペットは室内で飼うのが一般的で、特に犬小屋というものはあまり聞きません。ペットのことをスウェーデン語でSällskapsdjur/セルスカップスユールと言いますが、Sällskapとは仲間という意味があり、ペットは家族の一員であるという意味が込められています。

ワンコは集団で生活する動物なので、犬小屋のように家族と離されるのは苦痛のようです。うちのトーラも、家の中ではいつも私たちの近くにいました。家族が別々の部屋にいる時は、その真ん中に横たわっていました。出かける時は、全員揃うまで待ちます。そんな姿勢はいかにも仲間ですね。

もちろんネコを飼っている人もたくさんいます。ネコの場合、1匹でなく数匹飼っている人も珍しくありません。ワンコの場合も数匹飼っている人もいますね。ペットたちは人々を癒してくれるかけがえのない家族の一員です。愛犬トーラのいた日々を忘れることはできません。


トーラは泳ぐのが大好きでした


雪も大好きでした。黒いワンコだったので、雪の中では映えます。

 

Scroll to Top