北欧のヴィンテージテキスタイルは、今でもたくさんの人々を魅了しています。北欧といいましても得意分野があり、テキスタイルはフィンランドとスウェーデンに人気のあるデザインが多いようです。デンマークはものづくりに優れたものが多く、例えば家具や生活雑貨など、デンマークのプロダクトは次々と新しいものが生まれています。
今年の2月にストックホルムメッサで開催されたアンティークフェアでは、「Älskade Mönster/愛されるるパターンデザイン」という特別展で、北欧ヴィンテージテキスタイルがたくさん出展されました。ヴィンテージコレクターのMaria Jernkvistさんらが所持する貴重なテキスタイルの数々です。
特別展の主旨は、北欧ヴィンテージが最近その美しさが再認識されて人気が上がり価格も上昇していること、北欧には世界レベルの優れたテキスタイルデザイナーがいることを改めて世間に伝えること、そして今でも昔ながらのハンドプリントが製造されていることを知ってもらうことです。北欧にとってテキスタイルデザインは大切な文化のひとつであり、ミッドセンチュリーの美しいデザインは、今でも私たちを魅了し、幸せな気持ちにさせてくれます。
1900年代のフィンランドとスウェーデンには世界クラスの優れたテキスタイルデザイナーがいました。その美しさを次世代にも伝えていきたいという出展品の中から、いくつかのテキスタイルをご紹介しましょう。
“Kaappikello”, Marimekko 1957
Barbara Bernner, Tampella 1960-70
“Ballat”, Jobs Handtryck
Viola Gråsten “Casa”, NK Textilekammare
Katsuji Wakisaka “Eva”, 1972
Helene Wedel “Rio”, Borås cotton
Maija Isola “Melooni”, Marimekko 1963