55歳からの北欧ライフスタイル、ビルギッタ・フェムリングさん

スウェーデンハウスリフォームのウェブサイトにて、55+の北欧ライフスタイルが公開されています。

3回目のインタビューはビルギッタ・フェムリングさんです。

ビルギッタさんは私たちと同じフラットにひとりで暮らすご近所さんでした。

そんな彼女が55+向け住宅に引越したのが、2012年に行われた、

私たちが住んでいる集合住宅全体の改装工事でした。

ミッドセンチュリーに建てられたこの住宅は築50年を超えて改装が必要となり、

120世帯の全室を数ヶ月かけて改装することになりました。

78歳のビルギッタさんはこの改装工事をきっかけに、

ここを離れることを思い立ちました。

ひとり暮らしに不安を感じていたこともあり、

高齢者向けの住宅をいくつか見学したところ、

BoVivaという55歳以上の人々が入れる集合住宅が気に入ったそうです。

通常は入居待ちが長いのですが、

運のいいことにちょうど部屋に空きがあり、すぐに入居することができたそうです。

110世帯の152人ほどが暮らす55+の集合住宅BoViva

オープンキッチンのリビングは、ビルギッタさんお気に入りの北欧インテリア

ビルギッタさんが暮らす部屋は54平米の1LDKです。

この建物はシニア世代向けに、

すべてユニバーサルデザインになっています。

つまり、フロアに段差がなく、ドアも広めに作られているため、

車椅子での行き来も楽にできます。

続きはスウェーデンハウスリフォームのコラムをご覧下さい。
第3回 ビルギッタ・フェムリングさん

 

さてここで、ストックホルムの住宅事情を少しお話ししましょう。

私たちの暮らす集合住宅はいわゆる賃貸ですが

ファーストハンドと呼ばれる契約です。

日本の賃貸と異なり、ストックホルムでは誰でも賃貸に住めるわけでありません。

ファーストハンドという契約を持っていない限り

セカンドハンドという又貸しとして借りるか

購入するしかありません。

このファーストハンドを持つには、

何十年も順番を待たなければならないという厳しい事情があります。

このファーストハンドを手にいれるために、闇のような取引もあるようです。

 

私たちも住宅の購入を検討したことがありますが

住宅を購入するとファーストハンド契約を解除しなければならず

結局購入に至りませんでした。

今思えば、あの時購入していたら、

今では価格が2、3倍になっているので後悔していますが

ファーストハンドを手放すことも難しかったです。

 

うちのフラットはわりと高齢者も多く

そんな人たちが少しずつ高齢者施設へと引越して行き、

ご近所さんもだいぶ変わってきました。

今年になって、長い付き合いだった高齢のお隣さんが引越してしまい

今は空き家になっていますが、たぶんすぐに誰かが入るでしょう。

 

また、近所に高齢者施設があるのですが、

ある日突然難民の施設となり、

住んでいた高齢者が強制撤去となり、あちこちへ引越していきました。

ストックホルム市内の環境のいいところにある施設で、高齢者には最適でした。

そこに移ろうと思っていた高齢のご近所さんたちもいたので

なくなってしまったのは、本当に残念なことです。

難民支援はわかりますが、そのために高齢者を追い出すのは

ちょっと納得がいきませんね。

ストックホルムも、いろいろな人たちが住むようになりました。

 

 

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