北欧デザイン雑貨賞「Formidable」にノミネートされた作品

1月と8月にストックホルム見本市で開催される北欧最大級のインテリアフェアFORMEXでは、北欧デザイン雑貨賞「Formidable」を発表しています。

毎年8月には12点の作品がノミネートされ、翌年の1月には、その中から最優秀デザイン賞と一般投票によるトップデザイン賞が発表されます。

「Formidable」にノミネートされる作品は、新作であること、新しいアイデアが潜んでいるもの、素材や工程も含めて全体的に興味の持てる作品であること、パッケージ、時代にマッチしていることなどが審査の対象となります。

 

今回の8月にノミネートされた作品をご紹介しましょう。

セーター、フォトコラージュ、クッション、ブランケット、セラミック、手ぼうき、調理器具、チョコレートパッケージ、ソフトトイ、ガラスベース、フラワーベース、クッションの12点が選ばれました。

 

この中から気になった、ソフトトイとチョコレートパッケージを特にご紹介したいと思います。

ノミネートされたソフトトイは「MUTANT」という新しいブランドのものです。ノルランドのトナカイの革、オーガニックコットン、または家具工場から破棄されるファブリックという、自然素材を使ってすべてスウェーデンで作られています。子どもにとってはおもちゃとして遊べますが、大人にとってはインテリアとしても重宝します。

FORMEXのプレスリリースでも取り上げられた注目株です。環境に優しい素材というのは最近のトレンドなので、その上で形が面白く、さわり心地もいいと話題になっています。

 

もうひとつご紹介したいのは、「Svenska Kakaobolaget」のチョコレートパッケージです。

スウェーデンカカオ社という意味のこの企業は、原材料からこだわった本格的なチョコレートを作りたいと2015年に設立し、世界中からもっともよいカカオを探して品質の高いチョコレートを作っています。

カカオ栽培は発展途上国が多く、低賃金労働や子どもの労働などが起こる場合があり、フェアトレードが求められています。よいカカオ栽培を維持するためにも尽くしたいと、スウェーデンカカオ社は考えています。

ひとくちにカカオと言ってもフレーバーも異なり、ワインに合うカカオやコーヒーに合うカカオがあるそうです。添加物を加えてフレーバーを作るのではなく、ペルー、タンザニア、スリランカという異なる場所で実るカカオそれぞれの持つフレーバーを生かすので、原材料はカカオと砂糖だけで、本物のチョコレートを作っています。

今回ノミネートされたのは、このパッケージデザインです。グラフィックデザイナーFredrik Alverénの作品です。オーガニックな雰囲気の洗練されたパッケージデザインです。

 

さて、このチョコレート、ネットで世界中に販売しているそうです。フェアトレード、オーガニックにこだわっているため、お値段はやや高めですが、ご興味のある方はぜひご利用になってみてはいかがでしょうか。

Svenska Kakaobolaget Webshop

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