出典 INDEPENDENT
今日、目に飛び込んできたMYLOHASさんの記事に、ちょっと釘付けになりました。
なぜかというと、そこには「ラゴム/Lagom」という言葉が刻まれていたからです。
「ラゴム」はスウェーデンでとてもよく耳にする言葉です。
正確に訳すのが難しいのですが、「ちょうどいい」という意味合いを持ちます。
MYLOHASさんの記事にもあるように、
「これがちょうどよい」「ほどほど感」という意味なのですが
北欧の人々が感覚的に思う「ちょうどいい」の加減が分かりづらい言葉なんです。
なぜかというと、人によって「ラゴム」の加減が異なるからです。
まさしく「自分が物事の決定権を持つ」ことで
自分の中で「ちょうどいい」加減を知ることが大切なのです。
日本では受け身の場合が多く、自分が物事の決定権を持つ場面はあまりないように思います。
子どものころから、決まった物事の中でその通りに生きていくように育ち、
自分で物事を考えたり決定することは、どちらかというと苦手というか
そういう場面に遭遇することが少なかったように思います。
そうやって暮らしていると、自分が物事の決定権を持つ、ということが
どういうことなのか、そしてどうすればいいのか、わからないのではないでしょうか。
だから、他人と比べたり、他人よりいい成績をとることで、
自分の価値を確認する必要があるのではないでしょうか。
「ラゴム」をどう説明すればいいか、いつも悩んでいましたが
今回のMYLOHASさんの記事を読んで、心にストンと落ちました。
「ラゴム」の意味を知るには、とてもいい記事だと思います。
特に下記の部分はわかりやすいですね。
仕事だって、人間関係だって、物事にはバランスがあり、
自分が気持ちよいと感じるところをアクティブに見つけ、
感じ取り、そして線引きをする。
ものすごいセレブでなくても、ほどほど働き、
家族を大切にし、みんなが健康で幸せでいる。
(引用 MYLOHAS)
幸せの決定権は自分にある、北欧の魔法の言葉たち。
「バランスのよい暮らし」を意味する「ラゴム」。
デンマークの「ヒュッゲ/Hygge」も最近の北欧のバズワードと言われますが
ヒュッゲは自分らしい、コージーな暮らしという意味があります。
「ラゴム」はもっと全体的なバランスのよい状態を意味します。
日本語の「足るを知る」に近い意味もありますが
もっと自分にとっての心地よさが加わるように思います。
欧米では、デンマークのヒュッゲに続いて、スウェーデンのラゴムが
コージーなライフスタイルのキーワードになっています。
自分が物事の決定権を持ち、バランスのよい幸せな暮らしを意味する北欧の魔法の言葉たち。
「ラゴム」も「ヒュッゲ」も、自分の尺度で意味を理解するのがいいのかもしれません。
前回に書いた「ラゴム」の記事は、2012年です。
スウェーデンハウスの新しいコンセプトMjukの企画の際に思ったものでした。
もしよろしければ、併せてお読み下さい。