クリスマスにいただくホットワインの老舗「BLOSSA」が、リリースする今年のグロッグ「BLOSSA2017」。今回のテーマに選ばれた場所は「インド」です。
オールドデリーにあるスパイス市場からインスピレーションを得て、ホットチリ、クミン、そして完熟したインドのマンゴーが調和した味が作られました。
オールドデリーの狭い路地には、プルカートやモーターバイクが行き来し、アジアならではの雑然とした様子が思い浮かびます。そんな街角に歴史の長いアジア最大のスパイス市場があります。
グロッグは、赤か白ワインにカルダモン、シナモン、カルダモン、ジンジャー、クローブ、スターアニズ、干したオレンジの皮などを加えたものです。伝統的なグロッグはそれを温めていただきます。
今年は、伝統的なグロッグに本場インドのスパイスが調合されて、新しい味が生まれました。
ボトルのデザインは、看板に施される伝統的なインドの絵画や、古い工芸、市場のスタンド、建物のペイントなどがインスピレーションになっているそうです。
真冬の真っ只中にいただくグロッグが、インドの灼熱のイメージを運んできてくれそうで、今から味わうのが楽しみです。
下記のサイトから予約ができます。
2003年から始まったBLOSSAのその年の味ですが、これまでの味をご紹介しましょう。
2003年初回はビターオレンジ、2004年はウィンターアップル、2005年はクラウドベリーとアルマニャック、2006年はリンゴンベリーとジェニパー、2007年はシーバックソーンとシナモン、2008年はブルーベリー、2009年はマンダリンオレンジ、2010年はサフラン。
私が毎年購入を始めたのは2008年からです。それまでは、その年のグロッグの存在そのものを知りませんでした。今でこそソーシャルメディアのおかげですぐに情報が広がりますが、まだFacebookがなかったころは、なかなか情報が届かなかったようです。
そして、2011年からは場所がテーマになり、それに伴うボトルデザインも注目されています。2011年はエルサルバドルのアラビカコーヒーです。2012年は日本の柚子と生姜が選ばれ、12の文字は、書道家の方が書かれたようです。
2013年はスウェーデンの原点に戻り、ダーラナ地方のダレカリアになりました。味も伝統的なものになり、変わった味は加えられていません。そして2014はフランスのプロバンス地方にちなんだラベンダーです。
2015年はイギリスのアールグレイ、2016年はスウェーデンに戻り、中部にある森の忘れられたベリーと呼ばれるクラウベリーでした。
もちろん伝統的なグロッグもさまざまな種類がありますので、クリスマス時期にスウェーデンを訪れる機会がありましたら、ぜひお試しになってみて下さい。グロッグは専用の小さなマグでいただくのが定番です。