年が明けて、これから本格的な冬のやってくる北欧ですが、FORMEXは春のインテリアフェアと言われる暖かい春らしさの感じられるイベントです。
今回のテーマは「ワールド・オブ・シェイプ/A world of shapes」です。しばらく続いた「北欧/Nordic」というキーワードはなくなりました。
「ワールド・オブ・シェイプ」は、さまざまなインテリアオブジェクトや新しい遊び心のある形を作り出します。イギリスのポップアーティスト、デイヴィッド・ホックニーのアートから影響を受けた、太陽のイエロー、サンゴのコーラルピンク、ライラックパープル、草原のグリーン、ターコイズブルーなど、元気いっぱいな鮮やかなカラーパレットが、春のインテリアフェアのトレンドカラーです。
今回のFormexの見どころをいくつかご紹介しましょう。
「ワールド・オブ・シェイプ」のエントランス展示
まずは、4名のアーティストによる「ワールド・オブ・シェイプ」のエントランス展示です。テキスタイルとアーキテクトを手がけるSynnöve Morkをはじめ、マルティアーテイストのCilla Ramnek、インテリアスタイリストのSasa AnticとTina Hellbergが、それぞれの思いを込めた展示を手がけます。
エルサ・ベスコフ展
スウェーデンの絵本作家、エルサ・ベスコフの初本である「みどりおばさん、ちゃいろおばさん、むらさきおばさん」が100周年を迎え、記念の展示が披露されます。
最優秀北欧デザイン雑貨賞
Formidable 2017
昨年の8月のFormex Formidableのノミネート作品より、最優秀賞が発表されます。審査員による最優秀作品と、一般投票でもっとも人気の高かった作品が選ばれます。ノミネートされた作品はこちらのリンクからご覧いただけます。
メンズをターゲットにしたデザインバー
The Man Kind Bar
Formexは初めての試みとして、メンズをターゲットにしたバーをオープンします。近年は男性も女性に負けないくらい買い物を楽しみ、インテリア、テクノロジー、音楽など、メンズをターゲットにした商品も増えています。
スキンケアやヘアケアに気を使い、身綺麗にしたメンズが増えています。バスルームにお気に入りのスキンケアやフレグランスを置き、女性並みに時間をかけて身支度をします。
インテリア界にも、そのようなメンズをターゲットにした商品が増えています。The Man Kind Barは、デザインに精通した男性スタイリストのJan Rundgrenが集めた、メンズが好む機能的でミニマリストなデザインをスタイリングしたバーです。メンズ(Han)だけでなく、女性(Hon)も、そしてどちらでもない人(Hen)もお楽しみいただけます。
注:スウェーデンには男女区別をなくそうという動きがあり、彼(He)を意味するHan、彼女(She)を意味するHonだけでなく、どちらでもないHenという言葉が使われるようになりました。男女のどちらにも所属したくない人に配慮した言葉です。
アイスランドデザイン
ゲスト展示として、アイスランドのデザインが展示されます。2008年に設立されたアイスランドデザインセンターのプロモーションとして、Formexとのコラボで展示が企画されています。
他にも、ヨガ、ポップアップショップ、ワークショップ、「ワールド・オブ・シェイプ」をコンセプトにした期間限定のレストランなど、見どころが満載です。どうぞお楽しみに!