憧れのインテリアフェア、メゾン・エ・オブジェ、パリ1月展に行ってきました!
同じ週にストックホルムでインテリアフェアFormexが開催されたので、それを見てからパリまで飛びました。パリ滞在は短く、メゾン・エ・オブジェに行ったのは1日だけでしたので、かなりの駆け足での訪問になりました。
メゾン・エ・オブジェはヨーロッパ最大級のインテリアフェアで、世界各国からの出展があり、今のインテリアトレンドを見て取れます。カテゴリー別の8つのホールに出展されています。最新の映像がメゾン・エ・オブジェのサイトにアップされていましたので、下記にシェアします。
Best of M&O PARIS Jan.2018 from MAISON&OBJET on Vimeo.
家具などを含む大きなインテリア展示はホール1から5を占めていたようです。スモールギフト、ホーム&ファッションアクセサリーがホール6、新しいデザインがホール7でしたので、まずはホール6から行くことにしました。
会場は、市内からシャルル・ドゴール空港に向かう鉄道の途中駅「Parc des Expositions」を下車して少し歩いたところにあります。なるべく朝早くに行こうと8時半にパリ北駅/Gare du Nordから乗ったところ、なんと人身事故で電車が動きません。車内放送はフランス語だけで、まわりの人に状況を聞くしかありません。いつ開通するかわからないとのことで、誰もが車内でじっと待っていました。そのあたり、こういう状況に慣れているのがフランス人でしょうか。慌てたり騒ぎ立てる人もいず、そのまま静かに乗っている人がほとんどでした。私たちもどうすることもできず、ただひたすら待っていたところ、1時間ほど経ったころに、開通するという車内放送があり、安堵したものでした。
さて、そのようなアクシデントはあったものの、無事会場の駅に着き、ほとんどの乗客がこの駅で降りたため、ものすごい人ごみに飲み込まれながら会場に着きました。そこで手にした会場の見取り図から、目的とするホール6に向かいました。
入り口ではまず手荷物検査がありました。手荷物検査はパリのデパートなどでもあり、テロの警戒を強めているようです。こんなところでテロにあったらたまったものではありません。パリには人の集まる場所が多いので、テロの標的にならないことを祈るしかありません。
ホール6に入ったところ、なんと北欧ブランドがいちばんはじめに目につきました。私たちもよく知っているLOVIです。フィンランドの白樺プライウッドで作られた組み立て式のツリーが有名です。私が初めてLOVIを目にしたのはFormexの小さなブースで、白樺プライウッドのカードが印象的でした。それから数年経って、パリ展のこんないい場所での出展とはお見事です。
そして、aarikka/アーリッカ。ミッドセンチュリー時代の1954年創業のアーリッカは、北欧らしい白木のまるいラインが特徴で、全てフィンランド製というこだわりのブランドです。ジュエリーが人気ですが、インテリア雑貨もたくさん揃えています。
やっぱり私はこの愛らしい白木のジュエリーが好きです。
ここから少し会場の様子をお見せしましょう。こちらはスモールギフトのホールです。全体的に小さめなブースがひしめき合い、小さなブランドが世界各国から出展しています。国を知るのは国旗なので、どこの国旗かわからない場合もありました。全体として日本からの出展が100社とのことで、今年は多かったそうです。
トレンド展示です。会場にある新しい商品をカテゴリー別に展示しています。
日本の出展で目に付いたのは、自治体による出展でした。京都、鹿児島、岐阜からの出展がありました。ディスプレイも素敵で、日本の素晴らしい工芸を知っていただけたのではないかと思います。
こちらはヨーロッパで人気の和食器TOKYO design studio。日本発ではなくオランダ発です。ヨーロッパ各国に進出し、デパートでも大きな場所を占めて販売しています。ここの食器はサイズなどがヨーロッパ向けですが、日本産だそうです。価格もそれほど高くなく、とても人気のあるブランドです。こういう仕掛けを日本人にできないのが残念な気がします。
バッジと呼ばれる入場券は5日券で前売り60ユーロです。今回1日しか行かなかったので割高でしたが、3日くらい通えればいいかもしれません。会場ではセミナーもあり、じっくり回ればいろいろな収穫がありそうです。とはいえ、ヨーロッパ最大級だけあり、雑多としている印象もありました。全体的な統一感のある北欧でのフェアばかり見てきましたので、このような規模の統一感というのはなかなか難しいのかもしれません。
北欧インテリアフェアFormexからメゾン・エ・オブジェ出展へステップアップしたLOVIの方に話を伺ったところ、彼らはさまざまなヨーロッパの展示に出展しているとのことでした。どこに売りたいか、どういう規模で出展したいか、といったことを探りながら、どこの展示会に出展すべきかをいつも検討しているそうです。実はメゾン・エ・オブジェへの出展はなかなか厳しく、ブースのレイアウトを提出し、あまりよくないと隅の方へ追いやられるとか。初出展でいい場所はなかなかもらえないようで、LOVIも数回目にしていい場所を得られたそうです。
メゾン・エ・オブジェには、北欧からの出展もあり、特にデンマーク企業の出展が目につきました。北欧フェアでは見かけないブランドもあり、また新たな出会いがありました。
今回世界規模のインテリアフェアを訪問したことで、北欧のフェアの見方を学んだ気もしています。小規模だからこそ、北欧らしさを打ち出しやすい北欧のフェアは、より北欧にフォーカスしたい人に合っています。
2月6日より10日まで、ストックホルムメッサにて、北欧最大級の家具フェア、ストックホルムファニチャーフェアが始まります。こちらは3月のミラノサローネの前座と捉える人もいますが、そのような見方もありだと思います。それこそ何日もないとまわれないミラノサローネの前の北欧トレンドを見ておくには最適なフェアです。