日常デザインが素敵なスウェーデンですが、切手デザインも見逃せません。ただいまキオスクなど、切手を売っている場所で手にはいるのがりんご柄の切手「Äpplefest/りんご祭」です。1枚21クローネなので海外郵送用になりますが、5枚つづりでひとつの絵に仕上がっています。昨年8月に発売されたのですが、どこに行っても手に入らないと探していましたら、最近になってやっと市場に出回ってきました。5クローネのりんごの切手は方は国内用です。
もうひとつご紹介したいのが、Retro/レトロという北欧の生活シーンを切り取った切手です。実物の切手は小さくてわかりづらいので、拡大した画像をひとつずつお見せします。北欧ヴィンテージ好きにはたまらないモチーフが揃っています。
インターネットの発展に伴い、手紙を送る習慣が消えつつある現代だからこそ、古き良き時代のヴィンテージをモチーフに、その時代に想いを馳せて手紙を書きましょう、という意味も込められています。ミッドセンチュリーを代表するデザインと、今の時代を象徴するスマートフォンなどの小物とを組み合わせが見どころです。
最近は北欧の若い世代も北欧ミッドセンチュリーのファンが多く、世代を超えて人気があります。イラストを手がけた若手イラストレーターのHenning Trollbäckは「ミッドセンチュリー時代の小物は若い世代の家でよく見かけます。北欧の一般的な家のシーンを、キッチン、ダイニング、リビングルームなど、シーン別に描いています」と語ります。小さな切手だけ見ても、このこだわりには気がつきませんね。
赤と青のストライプがトレードマークのピッピセーターなど、ミッドセンチュリー時代のファッションがモチーフです。
キッチン棚に置かれているのは、リンドベリなどミッドセンチュリーの人気テーブルウェアです。キッチン棚もその時代のデザインです。IHコンロは今の時代のキッチンのシンボルですね。
ダイニングテーブルに置かれているテーブルウェアはミッドセンチュリー時代、そして誰もが持っているスマートフォンという、今の時代のテーブルまわりの様子が描かれています。
デスクと小物はミッドセンチュリー時代のもので、そこにラップトップパソコンが置かれています。
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テーブルの上に置かれているモルモルスルータというおばあさまの格子柄を意味するかぎ針編みは、ミッドセンチュリーを思い出させるデザインです。家具もその時代ですが、液晶TVは今の時代を象徴しています。
こちらは1枚綴りの切手で、ストリングの棚がミッドセンチュリーを代表するデザインです。ストリングの棚は今でも新しいデザインが発表されていて、北欧の伝統的な機能性家具として定着しています。
北欧切手は、スウェーデン郵便局/Postnordのオンラインショップからもお求めいただけます。