スウェーデンで最も大きなデザイン賞「デザインS/DesignS」。
2年ごとに発表される受賞作品の「家具」について、ノミネート作品も含めてご紹介します。
家具デザインといえば、北欧を代表するデザインのカテゴリーです。
北欧最大級のデザインイベント、ストックホルムファニチャーフェアでは、
毎年北欧の大手企業や新鋭企業が新作を発表します。
今回のノミネート作品には、
今年のファニチャーフェアで「ベスト・プロダクト」に選ばれた、
日本人デザイナー倉本仁さんの椅子「Jin」も含まれていました。
最優秀デザインには選ばれませんでしたが、なかなか検討されました。
最優秀作品名:CUSHY
受賞者: Gripner & Hägglund
ヤルフェラ地区の公園のベンチ
公園にいながら、まるで家にいるような感覚になるベンチです。
公園にあるベンチというと、すわり心地のいいものでもないし、
すわってみたいと思わせるものでもありません。
そこで彼らは、すわってみたいと思わせるベンチのデザインにこだわりました。
何がすわってみたいと思わせるかを考えたところ、
リビングルームにあるクッションのふわふわ感と、
丸みのあるデザインが、心地よさそうですわってみたいと思わせるものだと気付きました。
メッシュのメタルに丸みをつけて、
まるでクッションのような見た目のベンチが出来上がりました。
リビングルームのように、1人用と2人用のソファをデザインしました。
椅子Jin
亜麻繊維という家具としては珍しい素材を使い、
家具を新しい形態で表現しています。
倉本さんの知識とメーカーであるOffecctが提供した
新素材とのコラボレーションにより、耐久性がありながら、
脚の部分も含めて中をすべて空洞にすることで
超軽量な椅子が仕上がりました。
椅子には倉本氏本人の名前「JIN/仁」がつけられていますが、
メーカーからの要望だそうです。
今年のストックホルムファニチャーフェアで発表され、
「ベスト・プロダクト」に選ばれました。
ノミネート作品:Agda – Character Collection
デザイナー:Front
Ire家具のキャラクターコレクション、Agda
女性デザイナーデュオFrontの作品です。
伝統的な形と強いキャラクターを持つ椅子で、
Ire家具のキャラクターコレクションのひとつです。
北欧の伝統的な椅子の形と昔ながらの織物からインスピレーションを得て、
背もたれの部分に布製ベルトを採用し、
心地よくて、軽いアームチェアAgdaが誕生しました。
等身大の馬や豚を照明のオブジェにするなど、
一風変わったアイデアで一世を風靡したFrontは当初4人で活動していましたが、
その後3人になり、今は2人で活動しています。
ノミネート作品:Arrow
デザイナー: Erik Petter Järkil
家具シリーズ、Arrow
名前の通り、足元が矢印の形をしている家具シリーズです。
クラフトマンシップを誇る美しい仕上がりの家具です。
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