FIKAを楽しむ北欧デザイナー20人の茶道具への思い

| 2018-09-21 | 0 Comments

2018年10月3日(水)から10月6日(土)、平日10時~17時30分、土曜日10時~17時まで、スウェーデン大使館(東京都港区六本木)において、展覧会「北欧デザイナー20人による茶道具『SKAL―うつわで乾杯』」を開催いたします。(入場無料)

東京での開催後は、「京都市景観重要建造物 歴史的風致形成建造物」に指定されている京都「正庵」にて10月11日(木)から17日(水)まで開催いたします。(入場料500円)

本展示会は、両社が2013年2月より開始したデザイン事業「Scandinavian Pattern Collection」の文化交流イベント第4弾です。

 

第3弾である、北欧デザイナーによるSASHIKO「UNIK/ユニーク、北欧デザインの原点」を開催して、ちょうど2年が経ちました。第2弾「DUKA北欧のシンプルな食卓展」、第1弾「北欧デザイナー23人による手ぬぐい展」と毎年のように開催しておりましたが、今回はスウェーデンと日本との外交関係樹立150周年を記念した特別企画として2018年に焦点を当て、じっくりと練り上げたものです。

詳細につきましては、Scandinavian Pattern Collectionのサイトでご紹介しています。
北欧デザイナー20人による茶道具『SKAL―うつわで乾杯』

 

この企画を進める上で、さまざまな困難がありました。諦めようかと思ったこともありましたが、なんとか形にすることができました。この企画の発案者であるアンドフィーカの今泉幸子さんの実行力には、本当に頭の下がる思いです。

2018年のスウェーデンと日本との外交関係樹立150周年を記念したイベントであることを考える際に、今まで以上に伝統文化にこだわりたいという思いがありました。日本の伝統文化といえば、総合文化である「茶道」が筆頭に上がってきます。そこで、茶道とスウェーデンのお茶文化であるFIKAを絡める企画が考えられないかと思いはじめました。

長い歴史のある日本の伝統文化「茶道」と、スウェーデンの日常的なお茶の時間(コーヒータイム)を意味する「FIKA」を同じレベルで語ることはできませんが、茶の湯の精神は人と人との関係を表す日本人のメンタリティの象徴であり、「おもてなし」の根底です。スウェーデンにおいては、友人、家族、職場の中で、コミュニケーションの時間としてのFIKAというお茶の時間が重んじられています。FIKAは他人を思いやり、心を通わせるコミュニケーションの場としての、大切な時間です。

また、日本における「わび・さび」の心は、自然をそのまま受け入れ、華美や虚飾を避けた素朴でシンプルな世界ですが、それは、自然から発想を得たシンプルな北欧デザインの考え方、北欧の人々のミニマルな暮らし方に一致しています。

そのように、日本と北欧での精神面や美しさに関する感性がとても似ていると感じています。スウェーデンと日本150周年を記念し、これからもよい関係を築くためのシンボルとなるものを作り出してみたいと思うようになりました。

そこでお茶碗、懐紙のデザインを北欧デザイナーにお願いし、京都、波佐見、美濃といった日本の産地とのコラボレーションを実現しました。

当初は富士吉田の老舗織物工房と古帛紗という織物を作る予定でしたが、北欧デザインの模様を古帛紗に織り込むことに困難が生じ、残念ながら実現するには至りませんでした。その代わりに、古帛紗に提案されたデザインを使った扇子を、京都の小さな工房で作ることが実現しました。

北欧デザイナーたちは、茶道のことはまったく知りません。今回の茶道具もどのように使うのかまったく分からないところからデザインしていただきましたが、何も知らないことで余計な先入観を持つことなく、純粋にそれぞれのデザインをしていただけたと思っています。

北欧デザイナーにデザインをしていただく際にお願いしたのは、前回の刺し子のデザインの時と同様に、自分の原点を見つけることでした。北欧デザインと一緒くたにされがちですが、実際にはそれぞれのデザイナーが北欧のさまざまな場所に住み、別々の思いを抱きながら暮らしています。そんな思いをデザインに表現してもらうため、それぞれが自分自身と向き合って想いをこめて文章をつづり、写真を集め、それらを発想の原点として、茶道具をデザインをしてもらいました。

お茶碗と懐紙ですが、抹茶以外にお菓子やスープを入れるボールとしての使い方や、懐紙のナプキンのような使い方も提案したいと考えています。そのような使い方についても、北欧デザイナーのスタイリングを通してご紹介しております。

 

北欧デザイナーの思いと、各産地の皆さまのご協力を得ながら、やっと形にすることができました。多くの人々の思いのこもった茶道具を、実際にお手にとって思いを馳せていただければ幸いに思っています。

 

 

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Category: スカンジナビアン・パターン・コレクション

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