年が明けて初めにやってくる北欧のインテリアフェアFormex。
外の景色がモノトーンになり、寒くて暗くて気分が沈みがちな北欧に、本当に元気を与えてくれるイベントです。
Formexには毎回テーマがあります。
一昨年までは「Nordic/北欧」がテーマに含まれ、北欧にフォーカスしたトレンドを紹介していましたが、昨年から「北欧」という言葉が消え、海外に目を向けたテーマになりました。
昨年の1月のテーマは、20世紀~21世紀のイギリスのポップアーティスト、デイヴィッド・ホックニーからインスピレーションを得た「A world of shape/ワールド・オブ・シェイプ」。8月はイタリアの画家、ジョルジョ・デ・キリコのような古典的なアートをイメージした「Unexpected gatherings/予期せぬものの集まり」。どちらもポップで元気のでるテーマでした。
そして今年はそれに輪をかけて目を楽しませてくれそうな「A new palette/新しいパレット」。
まるで草間彌生を彷彿させるような、78歳にしてショッキングピンクを身にまとった、ロンドンの伝説的デザイナー、ザンドラ・ローデスがゲスト・インフルエンサーとしてFormexのテーマを彩ります。
目を惹くいでたちのサンドラが手がける色とりどりで華やかなファッションデザインは、ダイアナ妃やウェールズの王族、ヘレン・ミレンなどのセレブたちをを虜にしました。
最近では、フレディ・マーキュリーの人気映画「ボヘミアン・ラプソディ」でも着用されて話題になりました。ザンドラは70年代からマーキュリーと交流があったそうです。
そんなザンドラが手がけるエントランス展示は、「ザンドラの万華鏡ペントハウス」として、ロンドンにあるペントハウスの彼女の家の一部を複製した展示になるそうです。
ザンドラは、自身が手がけるファッション&テキスタイル・ミュージアムをロンドンに持ち、その建物のペントハウスに暮らしています。この建物はとても気に入っていますが、ペントハウスの室内が真っ白だったので、ここにきらめく虹を描きたいと思ったそうです。
フロアから壁にかけて大きな虹が描かれた、色鮮やかで生き生きとした自宅のコンセプトが、Formexで再現されます。
北欧の色彩の乏しい冬の世界から、Formexの色鮮やかなエントランスが訪問者を虜にしそうな予感です。
今年のFormexは、ストックホルムメッサにて1月15日から18日に開催されます。