Formexのトレンド1、未来型のコンセプトストア

| 2020-01-23 | 0 Comments

先週は北欧インテリアフェアFormexを訪問しました。

フランクフルトのハイムテキスタイルを見たあとに

地元のFormexを見ると、なんだかホッとした気分になったのが正直なところです。

ハイムテキスタイルは規模も大きく、

ヨーロッパの見本市というよりグローバルな見本市です。

出展者は世界各国に渡り、訪問者も世界各国からやってきます。

ハイムテキスタイルで感じたのは

アイデンティティが複雑な現代、トレンドはひとつに留らず

全く異なるそれぞれのトレンドの中から

自分にしっくりくるものを選ぶ、ということでした。

今の時代、人々をひとつのトレンドだけで魅了することはできません。

さまざまなトレンドを創り出し、さまざまなターゲットに届けます。

 

北欧のインテリアフェアは規模もずっと小さく

地元に戻ってきた安心感があります。

とはいえ、今回のFormexは会場に空きスペースが増えたのが気になりました。

出展ブースが明らかに減っているようです。

北欧に限定されたローカルなフェアより

国際的なフェアに参加することを選んだ企業もあるようですし

そもそもフェアに出展するということ自体をやめた企業もありそうです。

また、今まで充実した小ぶりの冊子だったカタログが

今回はペラペラしたタブロイドになっていました。

これは経費削減でしょうか。

このあたりから、いまどきのビジネスの課題が感じられてきました。

 

Formexではトレンド展示がいくつかありますが

特に見ておきたいのが、Formexが提案するトレンド展示と

ゲスト・クリエイターによるエントランスホールの展示です。

今回のゲスト・クリエーターは、1947年創業の

パリを拠点とするトレンド&クリエイティブ企業CARLINです。

リテイルハブ/Retail hubという、小売店が直面する問題に立ち向かった

エントランスホールでの展示を行いました。

近年の世界的なトレンドである「サステイナブル」と

「オンラインショップの台頭」をテーマに

インテリア小売店が何を目指すべきかを表現しました。


Photo: Formex

リテイルハブ/Retail hubでは以下を提案しています。

78%の消費者は、商品よりも体験にお金を費やしたいと思っている。
消費者は楽しい体験をショッピングに求めているので
小売業者は物理的な商品よりも体験型に焦点を当てるべきである。

62%の家具や家庭用品の買い物客は
実店舗で実物を見ることを買い物の重要なステップと考えている。

未来のコンセプトストアに求められること

ハイブリッド
数々の提案、手ごろな価格と補充的なオファーを1箇所で提供すること。
大きなニーズに応えるだけでなく、それぞれのお客様のニーズに合わせること。

社会的コミット
価格と品質だけではもはや消費者を魅了することはできない。
小売業者は、消費者に対して説明責任と社会的責任を提供する必要がある。

おもてなし
消費者は楽しい経験を忘れない。小売店内や屋外で思い出に残る時間を提供し
バーチャルとリアルライフ/IRLの両方を共有できる体験の場を創り出す。


Photo: Formex

エントランスホールでは、人やモノやアイデアが集まる場所として

CO-LABを作り出しました。

CO-LABとはコレクティブ/Collective、コワーキング/Coworking

コラボレイティブ/Collaborative、コミュニティ/Communityをキーワードとした

コ・リビングスペースです。

ここではショッピング、フィーカ、休憩、読書、リチャージ

そしてインスピレーションを得ることができます。

Formex史上初めて、エントランスホールに

ポップアップショップとカフェを設置しました。

さて、今回のフェアでは、人々の買い物志向が

大きく変化していることを何度も耳にしました。

デジタル時代の新世代と、デジタル以前の人々とでは

買い物の仕方が全く異なるというのです。

Formexでは、新世代のインフルエンサーとの対談を行いました。

もはや私世代には、もうついていけないと思うことが多いのですが

現実を知るためには、対談についてもお伝えしておきます。

 

古い世代は、有名ブランドやステータスのあるものに注目しますが

新世代はブランド名にはあまりこだわらないそうです。

ステータスより、より自分らしいもの

自分の家にぴったり合うもの、自分が本当にほしいものを見つけ

個人的な価値観でモノを持つようになっています。

使い捨てより長持ちするモノに

新しいモノだけでなく、リサイクルも積極的に利用します。

モノそのものの写真は、もう誰も見向きもしません。

モノをどのように使っているか、どのように飾っているかの方が注目されます。

モノの使い方は人によって異なり、その個性が重要になります。


Photo: Formex

自分が本当にほしいモノを見極めて手に入れて

それを大事に使うことは、とても大切なことです。

そんなことは今さら言われるまでもなくわかっていたはずですが

今まで自分でモノを選ぶ自信がなかったのかもしれません。

歳を重ねることで、自分が何を必要とし、何が必要ないのか

ずいぶんとわかるようになってきました。

最近は、直感的にほしいと思うモノが

本当に必要なモノであることが多くなってきました。

買い物に迷いがなくなったように思います。

 

 

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Category: インテリアフェアFormex, 北欧デザイン&インテリア

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