冬のストックホルムでは、北欧インテリアフェアFormex、
ストックホルムファニチャーフェア、アンティークフェアと、
デザインイベントが開催されます。
気候の厳しい季節にワクワクするイベントがあることで、
私たちの気持ちを高めてくれます。
そのように毎年楽しみにしているイベントが、
今年はほとんどが中止となりました。
そんな中、Formexが唯一発表したのが
トレンドテーマとカラーの提案でした。
今回のテーマは「HOPE」。
コロナ禍で沈みがちな心に希望を持たせてくれるコンセプトです。
今わたしたちは、以前のように旅行をしたり
人々と交流を持つことが難しくなってしまいました。
このような困難な時代には、
精神的にも身体的にも幸せを感じられるインスピレーションが必要です。
今まで以上に人々を元気付けることが求められていて、
美しいデザインにはその力があります。
ステイホームとなったのは世界共通で、
日本も北欧もどこの国でも家時間が増えました。
家でこれだけ長く過ごすことはかつてなかったでしょう。
そこで見直されたのが、どこの家にもある「本棚」です。
今わたしたちは多くの情報をネットで得ていますが、
その情報は本当に正しいのでしょうか。
そのような本棚や図書室をコンセプトに提案されたトレンドテーマは
「知識の宝庫/Scientific」、キーワードはタイムレスとサステイナブルです。
昔ながらの懐かしいの本棚や図書室から連想される
温かみのある組み合わせがトレンドカラーとして提案されました。
ふたつめのテーマは「ピュア」。
ヨガやマインドフルネスなど、
精神的に落ち着いた状態が求められ、
日々の慌ただしいソーシャルメディアから
一歩身を引いて気持ちを穏やかに保つ、
心の落ち着く淡い色合いが提案されました。
3つめのテーマは「アモルファス」。
アモルファスは化学的用語で、
遠隔秩序を持たない固体を意味します。
旅行ができなくなった今、
私たちは身の回りに目が向くようになり、
自分が過ごす場所を快適にしようとしています。
アナログとデジタルなど、
相対するもの同士のバランスが求められています。
そんな新しい時代で最も大切なのは心身ともに健康であることです。
落ち着いた中にも未来志向も持ち合わせた、
ちょっとワクワクする色合いが提案されました。
インテリアフェアFormexが提案するコンセプトは
ちょっと抽象的でわかりづらいところがありますので
Formexに20年近く通い続けた筆者が、
わかりやすく解説した、下記のウェブセミナーを企画しています。
セミナーでは、3つのテーマと共に発表された
トレンドカラーについてもご紹介します。
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北欧在住20年のジャーナリストが現地からお届けする
「コロナ禍で求められる北欧インテリアと最新トレンド」
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年2回、毎年Formexに通い続けている
スウェーデン在住20年のブルセリド由香が、
北欧のインテリアトレンドについて過去10年の変遷と、
最新情報をわかりやすく解説いたします。
詳細はまた後日お知らせいたします。