北欧最大級のインテリアフェアFormexの季節がやってきました。
昨年の8月からコロナ禍が続き
通常の会場であったストックホルムメッサは閉館となり
小規模な開催となっています。
今年の1月はオンラインでのトークショーのみの開催でしたが
今回も8月24日から26日にFormex Talksがオンラインで開催されます。
私が注目しているのは
「マテリアルライブラリー/Material Biblioteket」のBjörn Flormanさん。
「マテリアルライブラリー」は素材の宝庫で、
起業家やクリエイターにさまざまな素材を紹介し、
生産方法を見つける手助けをしています。
Björn Flormanさんは2日目の「世界のトレンド」の中で
「未来のプラスチック」について語ります。
プラスチックは環境によくない素材として問題視されてますが
未来のプラスチックはどうなるのか、興味津々です。
ところで、今回のトークショーは
スウェーデン語のみに限定しています。
より国内需要にフォーカスしようという試みなのかもしれません。
プログラムのリンクは下記になります。
Formexといえば、新商品を会場で見るのが何よりの楽しみです。
昨年の8月から会場で開催されない代案として
デジタルショールームにて、
北欧デザイン企業のウェブアドレスのリストがご覧いただけます。
また、Formexの楽しみのひとつに、
若手の有望なデザイナーと出会えることです。
Formex Design Talentsは、若手デザイナーが革新的なデザインの解決策や
サステイナブルなアイデアを発表するためのプラットフォームです。
8月24日~26日のFormex Talks開催期間中に
Design Talentsにノミネートされたデザイナーから
「Best in Show」が選出されます。
今回ノミネートされているデザイナーは、
ルームフレグランス、セラミック、インテリアなどを扱っています。
セラミックデザイナーは何人かいて、
それぞれがとても個性的なデザインなので
デザイナーなりの表現方法を見るのが面白そうです。
ちょっと気になったのは
「女性のためのデザイン」と謳っているMiss Oxford。
男女を区別せず、ユニセックスがよしとされる北欧で
「女性」と限定しているところに興味を持ちました。
Miss Oxfordは「女性のデザインの力」をコンセプトに
内に秘めた女性たちの見えない美しさや力に焦点を当てています。
高品質のインテリアデザイン、
シルバージュエリー、アクセサリーを通して
女性たちの強さや美しさを強調します。
今やデザインも、いかに人々を魅了するメッセージを伝えられるかが重要です。
スウェーデン人女性は世界的に見ても精神的に強い人が多く、
「美しい」より「強い」ことにより魅力を感じるように思います。
「強さ」を通して「美しさ」を表現することが
スウェーデン人女性の魅力かもしれません。
20年近く通い続けているFormex。
毎年提案されるトレンドを見るのが楽しみでしたが
コロナ禍でトレンドも大きく変わりました。
環境問題はデザインは大きなテーマですが
それに加えて、強いメッセージを持つ企業が
今後は求められていくのかもしれません。