Svenskt Tennのクリスマスコレクション、日本人若手デザイナーを起用

最近の北欧デザインはサスティナブル一辺倒で、

これは、と思えるデザインになかなか出会えなかったのですが、

そんな中で、ぜひともご紹介したいデザインに出会いました。

 

11月5日、老舗インテリアブランドSvenskt Tennが

早くも今年のクリスマスコレクションを発表しました。

今年のデザインは、若手日本人デザイナー

宇都宮琴音さんの「Story of Flowers」です。

Svenskt Tennは2018年に海外の学生を対象にした

プロジェクト「Ten Textile Talents」を行い、

その時に選ばれたテキスタイルデザイン「Story of Flowers」

クリスマスボールとして、新たな命が吹き込まれたものです。

「Ten Textile Talents」は、Svenskt Tennが海外の学生を対象に

ヨセフ・フランクの既存パターンからインスピレーションを得て、

新しい解釈のテキスタイルデザインを生み出すプロジェクトです。

宇都宮琴音さんは、その中の10人のデザイナーのひとりに選ばれました。

琴音さんのデザイン「The story of flowers」は、

ヨセフ・フランクのMirakelからインスピレーションを得て、

そのデザインに宿る強いエネルギーと感じ、

植物が交わる様子を描きました。

赤い円は日の丸と太陽を意味していて、

エネルギーにあふれた花の演舞のようでした。

こちらがインスピレーションとなったヨセフ・フランクのMirakel

琴音さんは、ヨセフ・フランクの“Mirakel”について

模様の中の花々が宇宙にいて何か会話をしているように見えたそうです。

クリスマスボールには、ヨセフ・フランクのカラーパレットを参考に

花同士が生き生きと会話しているようなイメージに描かれています。

 

Svenskt Tennは1924年創業の

スウェーデンを代表する老舗インテリアブランドです。

世間のトレンドなどに流されることなく

創業からのコンセプトを守り続け

そのこだわりが、多くのファンの支持を得ています。

ヨセフ・フランクや一部の著名デザイナーを主に扱っていますが

時々、若手デザイナーを絡めたプロジェクトを行います。

そのひとつが2018年の「Ten Textile Talents」で

アメリカやヨーロッパの学生とともに、

多摩美術大学の学生2名も選ばれました。

その時のプロジェクトから、

今回のクリスマスシリーズの起用となりましたが

老舗インテリアブランドが若手日本人を起用したという事実に

日本の可能性を感じ、とても嬉しく思います。

 

琴音さんの「The story of flowers」のテキスタイルデザインには

赤い円は日の丸と太陽が描かれています。

今回のSvenskt Tennのクリスマスコレクションは

「アジアンインフルエンス」です。

ヨセフ・フランクのデザインの中でも

アジアを意識したテキスタイルが選ばれています。

ウェブサイトを開くと、日の丸をイメージしたロゴが現れますので

ぜひご覧になってみて下さい。

Svenskt Tenn クリスマスコレクション

 

 

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