昨年と一昨年と開催されなかった北欧ガーデニングフェアが
3年ぶりの開催となりました。
コロナ禍では、病院に収まりきれない重症患者のための
仮設病院となっていたストックホルム見本市会場が
やっと本来の姿を取り戻しました。
北欧ガーデニングフェア初日のメインイベントは
毎年恒例の「今年のゼラニウム 」の発表です。
ゼラニウムはスウェーデン人が愛してやまない花で
窓辺にゼラニウムを飾るのは、幸せの象徴と言われています。
お待ちかねの、今年のゼラニウムに選ばれた品種は
「カリオペ ソフトコーラル」。
少し大きめで、美しいコーラル色の花です。
野外空間を美しく彩る花や植物が求められる中
花が大きくて色合いが美しく、
華やかな「カリオペ ソフトコーラル」は
空間を彩るのにぴったりで
ガーデナーなどの審査員たちより、満場一致で選ばれたそうです。
北欧ガーデニングフェアは一般の人々が入場できて
ショッピングも楽しめるので
会場では、さっそく発表されたばかりのゼラニウムも販売されていました。
会場には、花にちなんだ雑貨などもあります。
こちらは、クラシックなゼラニウムをモチーフにした
キッチン雑貨のブランドSandblom Ek Designです。
オーナーのマリーンさんの祖母が育てていた
モールバッカゼラニウムなどがモチーフになった
オリジナルのトレイやティータオルなどで
思わずほしくなってしまうものばかりでした。
こちらはアラビカコーヒーノキ。
コーヒーカップに入れて売られて、とてもしっくりときました。
こちらは、バルコニーの提案のディスプレイです。
こちらは、剣山からインスピレーションを得たという
hanatabaという名前の花束を束ねるリング。
花束をリングの穴に刺し、ひねって安定させるというアイデアです。
こちらは大きな円状の剣山。
小さな剣山にまとめて生けるという
日本の生け花から常識から逸した発想です。
スウェーデンでは、剣山を使っても360度で花を生けるので
フラワーアレンジという感覚ですね。
春らしい花の代名詞のチューリップは
これからやってくるイースターのデコレーションとしても人気です。
イースターデコレーションといえば、やはりイエローカラーが定番です。
会場で目についたのは、花や植物関連のさまざまな協会や愛好会です。
こちらはダリア愛好会で、ダリアにこだわりのある人々が集まり
ダリアの育て方などをシェアしていました。
他にも、チリペッパー愛好会、牡丹愛好会があり
それぞれの情報を交換していました。
協会としていちばん大きいのは、コロニーロット協会です。
コロニーロットとは市民農園のことで
市内の広い敷地のガーデンが区画されていて
それぞれが思いのままにガーデニングを楽しむ場です。
ただし、コロニーロットの場所を得るためには
何年も並ばないとならないそうです。
下記は、ストックホルムにあるコロニーロットです。
私が思わず購入してしまったガーデニングカレンダーの本について。
1月から12月まで、ガーデニングのためにやることがあるそうです。
真冬の1月に何をするのだろうと思いましたが
「クリスマスツリーの枝を切り落とし、
刈られたあとに寒さに眠っているバラのために
ツリーの枝を覆って温めてあげましょう」とか
「冬の間、食べ物を見つけられない鳥のために
エサ箱に鳥のエサを置くか、ナッツボールを吊るしましょう」
ということが書かれています。
冬の間ガーデニングはお休みですが
その間にもガーデンでできることがあるんですね。
カレンダーへの書き込みは数年にわたっているので
自分にとってのガーデニング日記にもなりそうです。
今月から書き込んでみようと思います。
スウェーデンは3月最終日曜日からサマータイムが始まりましたが
そのころから寒くなりました。
このごろは雪まで積もってしまい、ガーデニングにはまだ寒いですが
室内でできることから始めてみたいと思います。
ガーデニングフェアでは、思わず種をたくさん買ってしまったので
種植えからやってみようと思います。