「スウェーデン」が強調された、ストックホルム ファニチャーフェア2023

2年間の閉館を経て3年ぶりに開催された

北欧最大級のデザインイベント「ストックホルム ファニチャーフェア」。

今回の大きな印象は、どこへ行っても

「スウェーデン」が強調されていたことです。

 

これまでは海外の著名なデザイナーを招待していたゲスト オブ オーナーも

今年は初めてスウェーデン人デザイナーの「フロント」でした。

フロントは数々のデザイン賞も受賞した、

今スウェーデンで注目のデザインデュオです。

彼女たちは、いわゆる北欧らしいデザインとは一線を画した

独自の表現方法を追求しています。

 

VERKは「作業」という意味を持つスウェーデン語が

そのままブランド名になっています。

コロナ禍で始まったこのブランドは、

スウェーデンの素材を使い、快適さと美しさをとことん追求し、

製造背景をすべてクリアにし、スウェーデン国内で生産しています。

ただいまショールームをストックホルム市内に製作中で

しかも我が家から近いことがわかったので、

完成したら行ってみたいと思います。

 

Now or Never – 1 kg CO2e

1KGの二酸化炭素を排出する素材の量を

大きさと重さで表現しました。

例えばアルミニウムだと50gで到達してしまうところ

木材は10kgであり、リサイクル素材を使えばもっとたくさんの量を使えます。

つまり、リサイクル素材であれば、

それだけ二酸化炭素の排出量を減らせます。

なんとなくわかっていても、このように明確に示されると

環境に配慮するには、どんな素材を使うべきかを考えるきっかけになりますね。

 

Swedish Design Movement/スウェーデンデザイン運動は

スウェーデン政府を主導に、スウェーデン建築家、

スウェーデン ファッション協会、スウェーデン木材家具産業連盟、

Svensk Form/スウェーデン工芸デザイン協会、

スウェーデンの都市や地域などがパートナーとなったプラットフォームです。

世界に向けて、サステナブルの模範を示すことを目指しています。

 

関係者によるパネルディスカッションが会場内であり、

2021年に北極圏に近い都市シェレフテオ/Skellefteåに建てられた、

サラ文化センター/Sara Kulturhusの設計士も含まれていました。

スウェーデン最大級の設計事務所Whiteの設計士であるオスカー・ノレリウスは

森に囲まれた北スウェーデンの地産素材である木に注目し

世界で最も高い木造建築ビルの設計思想を提案しました。

このビルは、国際的な木造建築の最高峰を奨励する

国際木造建築賞を受賞するなど

スウェーデンはもとより、世界でも注目されています。

 

私的には「スウェーデン」「サステナブル」「木材」が印象に残りましたが

他にもさまざな展示がありましたので、写真でご紹介します。

 

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