北欧インテリアフェアFormex、2024年初春のテーマは「ジェネレーションラブ」

マイナス12度で大雪のストックホルムにて

初春の北欧インテリアフェアFormexが1月中旬に開催されました。

吹雪の中、ダウンジャケットのフードを深く被って足早に会場に向かうと

春を思わせる明るい色合いの会場が、来場者たちを温かく迎えてくれました。

こんな季節だからこそ、ワクワクする会場は心からほっこりします。

今回のテーマは「ジェネレーションラブ」。

世代やカテゴリーを超えた、素敵な出会いを提案しています。

たとえば、若い才能とベテラン、ヴィンテージと新しいもの、

アナログとデジタルの出会いなど。

エントランス展示は、同じ時代を生きる、

さまざまな世代が調和している様子を表現していました。

エルデコ、H&M HOME、イケアなどのスタイリングを手がける

ヨーテボリを拠点とするデニス・バレンシアによる展示です。

初日は、朝8時半から簡単な朝食をいただきながらの

プレスインフォメーションがありました。

今回のテーマやデザイン賞などが発表されましたが

気になっていた「サステナブル最優秀賞」も発表されました。

選ばれたのは、パンケーキ焼き器 Lursta Cast Iron

地元でリサイクルされたスクラップから製造され

鉄製のパンケーキを焼くための浅いフライパンです。

鉄製でほとんど磨耗しないため、

何世代にもわたって使い続けることができるのがサステナブルですね。

特別にデザインされた特許申請中のスパイス容器は

有名レストランなどに納品しているそうです。

その後は、会場をまわってみました。

何か面白いものはあるかな、とウロウロしてみましたが

特にピンとくるものがありません。

ぜひ紹介したいと思うような、新しい感覚のモノがほとんどないのです。

でも、新しいモノを探していた自分が間違っていたことに気づいたのは

翌日に参加した、トレンドハンター、

ステファン・ニルソンのデザインウォークでした。

ステファンはトレンドのトークショーなど、イベントでは欠かせない存在です。

デザインウォークでは、ステファンおススメの会場のトレンドを

一緒にまわるというツアーです。

誰でも自由参加で、30人くらいの人が参加しました。

ステファンが紹介する商品を見ていくと、最近の傾向がやっとわかってきました。

彼のコンセプトは「ノスタルジー」。

ちょっと懐かしいデザインが最近の傾向なんだそう。

「ノスタルジー」で会場をまわっていると、確かにあっちにもこっちにもありました。

ステファンとまわったノスタルジックなデザインをご紹介しましょう。

レトロ感覚のテーブルウェア
店舗のレイアウト用のグッズを扱っている卸売会社は
ノスタルジックなガラスコレクションを出展
50年代のキッチンにあったガラスのスパイス棚の復刻
大きなリボンのクッション。色合いやデザインがレトロ。
3Dプリントのフラワーベース
ワラなどの自然素材を使ったプリミティブなインテリア
パスタソースの原点であるミートソースだけのレシピ本
ノスタルジックなレトロ調のパターンデザイン
あえて錆びた容器に花をアレンジ。錆びた様子がノスタルジック
セカンドハンドショップからインテリアを見つける提案
懐かしいニットカゴが復活

私からすると、子どものころにあった懐かしいものがけっこうありました。

ニットカゴなんて、子どものころ持っていた気がして、またほしくなりました。

時代はこんな感じで、新しいものではなく、ノスタルジックで懐かしいものがトレンドです。

若い人たちにとっては、ノスタルジックなものが新鮮に見えるかもしれません。

昔持っていたものを、あれこれと探してみたくなりました。

ノスタルジー、レトロ、復刻。これが最近の新しいトレンドです。

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