スウェーデン式、イースターの飾り付け

今年は3月に入ってから大雪と寒波がやってきて、3月中旬になろうとしている今でも雪が積もったままです。春の訪れは、まだまだ先になりそうです。

ちかごろ、イースターグッズが街中を彩りはじめました。あたりは雪が積もっていても、街に行けば春を感じることができます。スーパーでは、タマゴ型のチョコレートなど、イースター用のお菓子が並び始めています。

イースターグッズといえば、色とりどりの羽やカラフルなチューリップ、タマゴ型のボックスやイースター魔女など、春の訪れを感じさせるものがたくさんあります。

イースターの季節になると、白樺の枝にカラフルな羽をつけたポスクリース/Påskriが飾られます。これは、クリスマスツリーのようなイースターのシンボル的な役割をしています。大きいものでは白樺の木そのものに飾り付けをします。街中には、まるでクリスマスツリーのように大きなポスクリースが飾られます。

なぜポスクリースがこのような形になったかについては、さまざまな言い伝えがあるようです。17世紀には、白樺の枝は鞭のように使われ、イースターの期間に親子や友人同士がお互いを鞭打ったとの言い伝えがあります。これはイエスキリストの苦しみを分かち合う意味もあったようです。また、まだ若い白樺の枝を家の中に持ち込み、イースターの時期に少しずつ若葉が育つのを見守ったとも言います。

そのようなさまざまな言い伝えが絡み合い、白樺の枝の先にカラフルな羽をつけて飾るという現代の形になっていきました。

街中には大きなポスクリースが飾られますが、家の中では、クリスマスツリーと同様に、各家庭が好きな飾り付けをします。

VÄLKOMMEN HEMさんのブログでは、若葉のついた白樺に、淡いピンク色の羽と小さなタマゴのオーナメントを飾っています。

 

INREDNINGSVISさんのブログでは、イースターの定番カラーであるイエローとピンクの華やかな飾り付けです。

また、飾り付けた白樺の枝を束ねて、ドアのインテリアにしています。

 

こちらはタマゴの形に作られたレゴが飾り付けられています。

 

Hildasさんは個性的なポスクリースをブログで紹介しています。

 

こちらは、スウェーデンのクラフト協会Hemslojdのポスクリースです。カラフルな羽の代わりに、カラフルなコットンが飾り付けられています。

 

ニットデザイナー、エリカ・ラウレルさんは、オリジナルのタマゴのかぎ針編みを飾り付けています。

ポスクリースは、クリスマスツリーのようにそれぞれが好きな飾り付けを楽しみます。白樺の枝がなければ、どの木の小枝を集めてもいいですし、さまざまな色の折り紙を飾り付けても素敵です。

自分の個性を生かした、イースターの飾り付けに挑戦されてみてはいかがでしょうか。

 

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