
私たちは8月、ギリシャのイオニア諸島にあるコルフ島を訪れました。
スウェーデン人にとって、太陽は何よりも大切なものです。
長く暗い冬を迎えるスウェーデンでは、秋分の日を過ぎるころから、
日に日に日照時間が短くなり、気温も下がっていきます。
やがて、太陽の光が恋しくなる季節がやってきます。
そんな冬を前に、スウェーデン人が太陽を求めて向かう人気の旅行先が、
南スペインやギリシャの島々、そしてタイなど。
なかでも最近注目を集めているのが、ギリシャ西部に広がるイオニア諸島です。
エーゲ海の島々に比べると、日本ではまだあまり知られていないイオニア諸島。
しかし、スウェーデンからは直行便でおよそ3時間。
美しい海や豊かな自然、古い街並み、
そしてギリシャならではの食文化を楽しめる、魅力あふれる島々です。
私たちが訪れたコルフ島も、そのイオニア諸島のひとつ。
今回は、実際にコルフ島を旅して感じた魅力を入り口に、
日本ではまだあまり知られていない「イオニア諸島」についてご紹介します。
エーゲ海とはひと味違う、もうひとつのギリシャ



「ギリシャの島」と聞くと、どんな風景を思い浮かべるでしょうか。
真っ白な壁に青いドーム、乾いた大地に強い太陽。
サントリーニ島やミコノス島に代表される、
エーゲ海の風景を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
ところが、ギリシャにはもうひとつ、少し違った表情を持つ島々があります。
それが、イオニア諸島です。
イオニア諸島は、ギリシャ西部、イオニア海に浮かぶ島々の総称。
代表的な島には、コルフ島、パクシ島、レフカダ島、
ケファロニア島、イサカ島、ザキントス島などがあります。
ギリシャ政府観光局も、この地域を「緑の楽園」と表現するほど、
ギリシャのほかの島々に比べて緑が豊かなのが特徴です。
その理由のひとつは雨。
エーゲ海の島々に比べて降雨量が多く、
オリーブの木や糸杉、柑橘類などの植物が豊かに育っています。
青い海と白い建物だけではない、深い緑に覆われた風景。
それがイオニア諸島の大きな魅力です。
そして、もうひとつ興味深いのが、その歴史です。
イオニア諸島は長い間、ヴェネツィアをはじめとする
ヨーロッパの国々の影響を受けてきました。
そのため、街を歩いていると
「ここは本当にギリシャ?」と思うような建築や文化に出会います。
その代表が、私たちが訪れたコルフ島でした。
コルフ島
ギリシャの中の「小さなヨーロッパ」



コルフ島は、イオニア諸島の中でも北に位置する島です。
ギリシャ語ではケルキラ(Kerkyra)と呼ばれ、
イタリアの東側、アルバニアのすぐ南に位置しています。
島の中心となるコルフ旧市街は、ユネスコの世界遺産にも登録されています。
実際に街を歩いてみると、その理由がよくわかります。
細い路地、石造りの建物、アーチのある建物、広場に並ぶカフェ。
そして、どこかイタリアやヴェネツィアを思わせる街の雰囲気。
ギリシャの島というと、白と青の世界を想像していた私にとって、
コルフの街並みは少し意外なものでした。
でも、それがとても新鮮でした。
コルフ島には、海と太陽だけではなく、
長い歴史の中で育まれてきたヨーロッパ文化が息づいています。
エメラルドの海で夏を満喫!












今年のストックホルムはあまり暑くならず
やはり夏を堪能したいと、無謀にも8月中旬にコルフ島を訪れたのでした。
35度の真夏日が続く日々。湿気もあり、外に出ると汗が吹き出します。
そんな暮らしはスウェーデンの夏ではありえないので
それはそれで夏を堪能できました。
ビーチでは、デッキチェアにすわりながら
冷えたワインとギリシャ料理で舌鼓。
この時だけは、暑さを忘れます。
夕方には近所に散歩にも出かけ
古い家並みなどを散策しました。
ボートツアーにも参加し、隠れ家的なエメラルドの海で泳いだり。
スウェーデンからイオニア諸島へ旅する人たちにとって、
太陽と暖かさはとても大きな魅力です。
長い冬を前に、青い空の下で海を眺め、ビーチで食事をする。
それだけでも十分に幸せな時間です。
ギリシャとイタリアの文化が混ざり合った独特の食文化もあるコルフ島は
エーゲ海の島々とはまた違う、少し落ち着いた、
そしてどこかヨーロッパ的なギリシャです。
日本ではまだ「イオニア諸島」という名前そのものがあまり知られていません。
でも、コルフ島を旅してみると、
「ギリシャにはこんな場所もあったのか」と、新しい発見があります。
コルフ島には、長い歴史と自然、
そして人々の暮らしがつくり上げてきた、ギリシャの姿がありました。
次回は、真夏ではなく、秋や冬に訪れてみたいです。
暗い北欧から脱出し、太陽を浴びに行くのに最高の島です。






