前回の名詞のお話しの追加ですが、1つの名詞でも数えられる、数えられないの両方の使い方のできる名詞があります。例えば”chicken”です。 数えられる使い方として”a chicken”というと、1匹の鶏を意味します。数えられない使い方としての “chicken”は鶏肉の意味となります。もし「鶏肉を買う」というのに”I will buy a chicken”と言ってしまうと、1匹の、しかも生きた鶏を買う、という意味にとらえられます。食べるのではなく飼うの?と思われるかもしれません。この感覚がネイティブと日本人の違いです。間違った英語の使い方をすると、相手が理解しづらい場合がありますので、その点は注意が必要です。そういう意味でも、その名詞が数えられるか数えられないかをいつも意識しておくことは、正しい英語の近道となります。
さて、グロービッシュの単語や語彙力は、普通に中学を卒業した人でしたら、誰でも身に付いています。それをいかに使いこなすかがポイントです。すでに頭の引き出しにしまわれていますので、うまく引き出すことがグロービッシュを話すポイントとなります。実は高校英語や大学受験の英語学習が、このことを大きく妨げていました。語学学校勤務中に高校生の宿題を見てあげたことがありますが、古文のような英文を日本語 訳せよとか、複雑な文章を使って、この目的語はどこにかかっているかなど、文法を難しげに説明させるものばかりでした。自分も含め、高校の英語学習から英語嫌いになる人が多いのではないでしょうか。とにかく複雑になりすぎるのです。その上日本語での説明を求めるので、なおさら訳が分からなくなります。日本人が英語を学ぶ上でのいちばんの弊害は、日本語で英文法を学ぶことです。仮定法過去完了、複合関係代名詞など、聞くだけで頭が痛くなりそうです。実はこれ、英語のみで学ぶ方がずっと簡単なのです。もちろん英文法用語も英語で理解する方が、ずっとずっとシンプルで分かりやすいのです。英文で説明された英文法のテキストを見た時、まさしく目からウロコがおちました。
中学で習った英文法を、英語の説明で復習してみて下さい。新しい発見がいろいろあると思います。English Grammar Lessonsのサイトはいかがでしょうか。中学レベルの文法用語を英語で説明していますので、気になる文法から始めてみて下さい。ちなみにPresent continuousは現在進行形、Present perfectは現在完了形ですが、日本語の英文法用語を考えないで英語のみで理解してみて下さい。
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