素晴らしい本が発売になっています。スウェーデンの北から南からあちこちをまわって、その地にまつわる民芸品について詳しく紹介している一冊です。作者は、日本の素晴らしいデザインをスウェーデンに紹介するショップKiKIをストックホルムで運営している明知ご夫妻。スウェーデンの素晴らしさを日本に紹介する事業dekorも立ち上げています。
私はスウェーデンのデザインに関わって10年以上経ちますが、スウェーデンデザインの原点は民芸にあると再認識しています。その地ならではの民芸は、昔ながらの知恵や人々への思いが伝わってくるもので、現代また見直されてきています。
日本でも伝統工芸が見直されているように、スウェーデンでも民芸の素晴らしさが再認識されてきています。特に若手のデザイナーは、昔ながらのデザインに新鮮さを感じ、現代らしさを調和させて新しいデザインを生み出しています。
スウェーデンでもこれだけの内容が一冊にまとまった本はなかなか見つかりません。スウェーデン人ではなく外部からの目線で見ているからこそ、本当の民芸の素晴らしさを発見できるのかもしれません。この本は、日本人はもちろんですが、スウェーデン人にもぜひ読んでいただきたい一冊です。
