ストックホルムファニチャーフェアと、デザインウィークが幕を閉じました。冬真っ只中の北欧で開催されるデザインイベントには、北欧を中心に海外からの訪問もたくさんあります。会場は新作のお披露目に大忙しで、初日にはデザイナーが新作の裏話をするので、メディアやバイヤーがたくさん集います。作品のインスピレーションや裏話を聞くのは面白いもので、デザインへの愛着も高まります。
今年のゲストデザイナーは、ロンドンを拠点に活躍する男性デザインデュオBarber & Osgerbyでした。2012年のロンドンオリンピックの聖火トーチをデザインした売れっ子デザイナーです。ファニチャーフェアのエントランスを飾ったディスプレイでは、手作りの和紙を使った提灯をかたどったHotaru Lanternsが照明に使われました。彼らのデザインはシンプルで、ロイヤルドルトンにデザインしたOlioは北欧x日本風にさえ感じられます。
最近のデザインシーンでは、日本風なデザインをよく見かけます。先月のインテリアフェアFormexではしぼりの実演出展がありました。しぼりや刺し子はデザイナーやクリエイターの間では人気のデザイン手法です。
トレンド展示では、北欧のスタイリストが一般会場にはトレンド展示があり、北欧のスタイリストが最近のスタイリングのトレンドを表現しました。最近は、自然に囲まれた暮らしを好む人が増え、部屋の中に観葉植物を置いたり、自然素材のものを使う傾向が高まっているようです。「自然に返る暮らし」をテーマとして、木で作られたものや、アースカラーの陶器、自然の革の色を残した雑貨など、自然色に囲まれたインテリアの空間がディスプレイされました。明るい色を好む典型的な北欧のインテリアとは異なる色合いですが、自然にフォーカスした北欧らしいアースカラー表現された空間です。
目に付いたファニチャーフェアのブースです。