ストックホルムにある民族学博物館/Etnografiska museetは、
日本やアフリカなど、ヨーロッパとは異なる文化を発信する博物館です。
この博物館にて、ただいま日本の妖怪展が開催中で、毎日のように多くの人々が押し寄せています。
コスプレなどの日本のサブカルチャーはヨーロッパで人気が高く
この妖怪展も、サブカルチャーとして人々の注目を集めています。
私にとって妖怪といえば、やはり「ゲゲゲの鬼太郎」です。
妖怪展でももちろんゲゲゲの鬼太郎がフューチャーされていて
水木しげるコーナーもあります。
日本の妖怪は歴史があります。
いつの時代も、不思議な現象や奇妙な夢や
目に見えない存在を感じた時に、その説明となる事柄を求めてきました。
日本の民間信仰では、そうした存在を「妖怪」と呼びます。
妖怪は、数百年にわたって愛され、恐れられ、
そして日本の大衆文化の一部となってきました。
江戸時代(1603年~1868年)の絵巻物や浮世絵や書物から、
現代のテレビゲーム、映画、漫画に至るまで、妖怪は日本文化に深く根付いているのです。
妖怪は、珍しい出来事や体験に対する答えを与えてくれる存在です。
スウェーデンにも「北欧神話」があり、妖怪のような怪物が存在します。
そんな双方の妖怪と怪物を比較した展示もあります。
この大規模な妖怪展は、2026年11月まで開催されますので
どうぞごゆっくりと、何度も訪問されるのをお勧めします。
豊富なビジュアルを用いて、江戸時代の絵巻や浮世絵、
工芸品に描かれた昔の妖怪などを見ながら歴史を振り返ったり
現代ならではのアニメ、ゲーム、AI生成の映像世界へと私たちを導いてくれます。
15歳以上の入場制限があるホラーもあり、
クラシックな『ザ・リング』や『呪怨』にも出会うことができます。
展示会の各所にあるスタンプラリーもありますので
全部のスタンプが押せたら達成感がありますね。